No.191 2006年回顧
f0136083_2303450.jpg 栃木SCの2006年JFLリーグ戦は、天気に例えれば「晴れ一時長雨」だった。開幕から13試合で佐川急便大阪に1敗しただけ。ホンダに勝って2位に浮上したまでは順風満帆だった。続くロッソ熊本とアローズ北陸に連敗してから後期第15節まで、18試合も連勝がなかった。これが長雨だ。その影響は、畑の野菜のように顕著で、最終盤6試合を4勝2分けで有終を飾ったものの、首位ホンダに勝ち点差23もつけられて7位に終わった。アローズと佐川急便大阪に2敗したこと、高崎と佐川印刷に敗れ、刈谷、ホンダロック、ジェフ・クラブと引き分けて逃した勝ち点がもったいなかった。皮算用すると、2位か3位になれるはずだった。長雨の原因をしっかりと分析してもらいたい。
  最終戦後の記者会見で、高橋監督は「今シーズンは、しっかりした守備からアグレッシブな攻撃という、今までになかったバリエーション(4バック)ができたことは進歩だった」と就任4季目を振り返った。「昼働き、夜に暗いクレー(土)のグラウンドで練習するという環境の中、選手たちはわがままも言わず、ひたむきに頑張り、よく戦ってくれた」と目をうるませながら選手をねぎらった後、闘将の顔に戻って「勝たなければならない試合がたくさんあった。いいゲームをやりながらも点が取れなかった。しっかり点を取って勝ち切れば、Jの夢が夢ではなくなる。足りなかったのは得点力」と課題を挙げた。会見後、観客にあいさつした高橋監督は「来季はさらに進化してJを目指したい」と力強くマイクを通して語った。
  主将1年目を終えたDF横山は「ターニングポイントになったのは前期のロッソ戦とジェフ・クラブ戦。特にジェフ戦のあの1失点(後半ロスタイムに失点し引き分けに)がものすごい心残り。ダメージも大きかった。あれ以降、中だるみのようになってしまった」と反省。ただ、後期にロッソを破った試合は「前期のくやしさをぶつけ、自分でもいいサッカーができて、意地を見せられた」と立ち直りのきっかけと位置付け「来シーズンは全試合が負けられないという、いい緊張感を持って臨みたい」と表情を引き締めた。
  私は栃木SCがJFLに参戦してからの7年間、ずっとこのチームを取材してきたが、ホームもアウェーも全試合を取材したのは今シーズンが初めてだった。今までで最も多い34試合。そのどれもが私にとっても貴重な90分間だった。単なる「Jへの道」ではなく、ふるさと栃木県に夢が訪れる予感を意識しながらの一年だった。私が選ぶベストマッチは、後期のロッソ戦(熊本県八代市)、YKK AP戦(富山県魚津市)、三菱水島戦(栃木県グリーンスタジアム)。J2とJ1に真剣勝負を挑んだという価値を重んじれば、天皇杯のヴェルディ戦とエスパルス戦。いずれも4バックに移行してからの試合だ。
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by tsc2007 | 2006-12-07 23:00
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