No.173 ヴェルディ戦3
f0136083_17281796.jpg 試合終了後10分ほどして監督の記者会見が始まった。先に栃木SCの高橋監督が席に着いた。「Jのヴェルディに1-0で勝てて、正直うれしい。危ない場面はあったが、全員で良く守って1点をキープした。選手たちは最後まで集中を切らさずに頑張った」と話す目元には、まだ感涙の跡があった。「相手は1ランクも2ランクも上。しっかりスペースを埋めて、いい守備からいい攻撃へと考えた」と、4バックで臨んだ理由を語った。4バックは、サイドバックが攻撃参加すれば攻撃的だが、上がらなければ3バックよりも守備的だ。これにボランチを2枚。右サイドの種倉がフォローに入って3ボランチになることもあった。「ボールを奪ったら時間をかけずに、50メートル5秒7の高秀を起点にしてフィニッシュにもっていく作戦だった。攻撃はスピード勝負することを徹底した」。この作戦は前半からうまく行った。高秀は守備もこなしながら、マイボールになった時には、約束通り左サイドを縦に走り、海本や戸川との一対一を仕掛けた。ヴェルディ守備陣には厄介な存在だったろう。
  1点リードしてから、交代選手として永井と茅島という攻撃的な駒を投入した意図について質問され、高橋監督は「1点だと厳しいと思った。もう1点狙いで、永井の右ドリブル突破に期待した」と答えた。これには補足が必要だ。高橋監督はよく、リードした展開の中で攻撃的な選手を投入する。指示は「守り7割」。守備をカバーしながらカウンター攻撃する。攻撃は最大の防御なり。永井も茅島も、1点を追って前に出てくるサイドバックへの抑止効果になった。
  Jリーグ準加盟が見送られている現段階での大金星。「準加盟を取るためにはいろいろな条件をそろえなければならないが、試合に勝って十分に力があるんだというアピールをしたかった。現場にできるのはそれだけだ。ヴェルディにしっかり対応できた。コンディションを良くして、今回のようにトレーニングを積んでいけば、十分にJと戦えると確信している」。高橋監督は最後に力のこもった声でそう言ってインタビューを終えた。
  ラモス監督は「前半はくだらないミスの連チャン。監督としてがっかりだ。前半で負けたと思った」と、プレスの強くない中で格上の試合運びができなかったことを嘆いた。「後半は満足できるが、試合は90分間なんですよ」。栃木の印象を聞かれて、モチベーション(士気)の高さを指摘したことは第171回コラムに書いた通り。「最後の20分、我々の攻撃を守り切ったのはなかなか。カウンターの時に後ろから3人4人と出てくるし、1-0になってからも攻めてきたのは大したものだ。ボランチが前に出ないで落ち着いていたし、コンパクトで、監督がやろうとしたことをやっていた。来年のJFLでは非常に期待できるんじゃないか。いいチームですよ」。
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by tsc2007 | 2006-10-11 17:27
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