No.155 最悪のくやしさ
f0136083_182753.jpg 佐川急便大阪だけには負けたくなかった。前期アウェー戦の会場だった大阪・鶴見緑地のピッチが凸凹で雑草まじりで盛り砂がいたる所にあって、佐川は劣悪ピッチを意識したロングボール主体の戦いをし、吉田賢太郎や堀田らテクニシャンが多い栃木は思うようなボール支配ができず、今季初黒星を喫したからだ。良芝の栃木県グリーンスタジアムで決着つけたるで! 
  それなのに…。返り討ちに遭っちゃった。それも0-2の完敗。今季最悪のくやしさだ。外野の私がビールもノドを通らないくらいなのだから、選手やスタッフたちはご飯もノドを通らないくらいくやしいだろう。DF吉崎らに執拗なマークを受けて本来のプレーができなかったエース吉田は試合後、くやし涙を見せた。佐川にリベンジできなかったこと、大勢の子供たちの声援に応えられなかったこと、地元ファンに栃木のサッカーを見せられなかったこと。元Jリーガーの胸に多くの思いが去来したのだろう。吉田は、体はアマチュアチーム所属だが、心は今もプロフェッショナルだ。試合中、何度もファウルまがいのチャージで倒されたが、夏休みでいつもの何倍も入って声援してくれている子供たちを意識して、審判への抗議をほとんどしなかった。期待の大きさと、無得点に抑え込まれた現実。くやしさは人一倍だったろう。
  「15分くらいまでの入り方が悪かった」「もっとしっかりつないでビルドアップしなければ」「中途半端なパス、意図のないパスが多かった」「コンビネーションがうまくいかなかった」「最後の詰めが甘かったのが点を取れない原因」「集中力と危機察知能力を90分間発揮しなければ」試合後の記者会見で高橋監督は反省点を次々口にした。事実、多くのシーンで佐川の方が一歩リードしていた。ボールに対する動き出しが早かったし、パスワークで上回っていたし、ワイドな動きを含めた運動量でも栃木より上だった。コンディションも栃木より良かったように見えた。ただし、いずれも少しの差だった。もう一工夫、もう一頑張りによって克服できるほどの差だったと思う。「どうしたら相手を上回れるか」。暑さも敵になる夏場、試合ごとのプランニングが大切だ。
  初めに書いたピッチのことだが、鶴見緑地は悪過ぎて栃木はつぶされ、県グリーンは日ごろ土の上で練習している栃木の選手たちにとって良過ぎた。試合中、栃木の何人かの選手が足元で不自然にボールを失うシーンがたびたびあった。これをこの試合の敗因とは言わないが、マイナス要因には違いない。一日も早く芝の練習場でトレーニングさせたい。「この程度のサッカーでJは無理」といった言葉を耳にしたが、試合に臨む準備段階でこのチームは大きなハンデキャップを背負っているのだ。遅くとも、J昇格に直接関わる来シーズンは「芝の上での定期練習」を確保させなければ、栃木県の水準が疑われる。
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by tsc2007 | 2006-08-02 18:26
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