No.151 試合前からの執念
f0136083_18295362.jpg 後期第3節の佐川印刷―栃木SC戦は、滋賀県守山市の佐川急便守山陸上競技場で行われた。京都府の佐川印刷は、府内の西京極と太陽が丘をホームにしているので、滋賀県はアウェーの感じだそうだ。栃木からは約20人のサポーターが駆け付けたので(佐川側のサポーターは見当たらなかった)、場内は栃木のホームのようだったが、比叡山を西に望む琵琶湖のほとりは、やはり私たち栃木県人にとっては遠いアウェーの地の印象だった。守山高校は井原正巳の出身高。隣町の野洲には、今年の高校選手権優勝の野洲高がある。市内には、Jリーグの補助によるサッカー練習場も最近整備されて、地元ではサッカー熱が高まっているという。栃木SCもここを前日練習に利用した。
  試合が始まる3時間ほど前には夏の日差しが照りつけ始め、気温は32度まで上がっていた。キックオフ前の佐川印刷のウオーミングアップは、試合前とは思えないほど気合が入っていた。松永英機監督は、まるで通常練習のような指導をしていた。片面でアップする栃木SCの高橋高監督は、尋常ではない雰囲気に気付いていた。「何か執念のようなものを感じた。選手たちには、立ち上がりに押されないよう指示した」。松永監督は前期の栃木市での対戦を忘れていなかった。「終了間際にPKによる失点で悔しい負け方をしたあの試合を振り返った時、きょうのホーム戦で何が何でも借りを返そうと思った」。
  14位の佐川印刷と5位の栃木SCの対決。緑のピッチの上にはトンボの群れが飛び交っていたが、試合が始まると両チームの選手たちの緊迫感ある声が空気をつんざいた。開始4分に、この試合の帰趨を左右するような、分水嶺のようなシーンがあった。佐川印刷のカウンター攻撃。右サイドをMF大槻がドリブルし、オーバーラップした右サイドバックの遊佐にパスを通した。遊佐からボールを受けた中のFW町中が強烈なシュート。栃木GK原は横っ跳びのパンチングで難を逃れた。「先制点をどう取るかがポイント」(松永監督)と立ち上がりから執念を見せた佐川印刷。これに対して原がスーパーセーブした栃木。どちらが主導権を握るか、重要なプレーだったと思う。これをきっかけに栃木が流れを引き寄せてもよかったのに、結果から書けば、主導権を握ったのは佐川印刷だった。
栃木は、ポゼッションは高かったがフィニッシュまで行かない。パスは回ってもシュートを打てない。佐川印刷は、元栃木所属のボランチ岸田を筆頭に中盤で執拗なマークを展開した。開始10分くらいから、松永監督の術中にはまっていくイヤな感じを覚えた。2-0で快勝した松永監督は、試合後の私のインタビューに「プラン通りの勝利」と答えた。栃木はなぜ下位チームに完敗したのだろうか。行数が尽きたので、試合内容は次回に。
[PR]
by tsc2007 | 2006-07-24 18:29
<< No.152 CKから2失点 No.150 鳥取戦の勝利 >>
栃木SCオフィシャルWebサイトへ