No.149 久保田の活躍
f0136083_1831127.jpg 後期第2節のSC鳥取戦は、タイムアップ寸前の後半ロスタイム、久保田勳が得意の左足で低い弾道のミドルシュートを突き刺し、3-2で勝った。86分に追い付かれて引き分け濃厚だったが、いつの間にかチームに定着したニューパワーの久保田が、高橋監督から直接「勝ち切るんだゾ」と言われていた指示をきっちりと形で表した。
国士舘大出身の久保田は5月12日付でチームのオフィシャルホームページ上で入団が発表された追加登録選手。前期第5節にボランチの種倉が負傷。その後、5試合は主に新加入の菊地洋平が種倉の穴を埋めたが、前期第11節のソニー仙台戦で初出場。早くも視野の広さや展開力の片鱗を見せた。第12節・佐川急便東京戦では左足ダイレクトの初ゴールで決勝点をマーク。第13節・ホンダ戦では高秀の決勝ゴールの起点となる素早いインターセプトを見せた。5試合のフル出場も果たし、この鳥取戦は9試合目の出場だった。種倉が復帰してからも、堀田とボランチを組んだのは久保田。チームの信頼は厚くなっていた。
鳥取戦の久保田は、決定的仕事を2つやった。ひとつは前半の同点ゴールシーン。1点リードされた栃木は、前半のうちに追いつくことが最低限必要だった。 38分、左寄りのエリアで久保田がボールを持った。鳥取はMF西村がマークについた。久保田は「そのうしろにスペースがあいていた」と、左サイドの種倉とのワンツーでリターンパスを受けて西村をかわしエリア深く侵入。マイナス気味のクロスボールを入れ、ファーサイドで石川がダイビングヘッド。サイド攻撃からの貴重な同点ゴールのアシスト役となった。もうひとつはタイムアップ寸前の決勝ゴール。表示されたロスタイム4分も2分ほど経過。必死の守りを見せる鳥取のクリアボールを久保田が拾った。「左サイドの茅島に出すか、自分で打つか」。高橋監督ならずとも、固唾をのんで見守った瞬間。「まずシュート、次にサイドへのパスの選択肢。相手選手との距離はあった。シュートだ!と思った。落ち着いて蹴り込めた」と久保田。「よく自分で打った。自信を持ったミドルシュートだ」。高橋監督も我を忘れてガッツポーズしたほどの、地をはうような25mの強シュートが鳥取ゴールネットに吸い込まれた。
クラブの新会社を率いる新井賢太郎社長の目の前に、久保田に抱きつく栃木イレブンの輪ができた。梅雨空重く引き分けムードだったスタジアムは一気に歓喜の渦に包まれた。リーグ戦を戦う上で大きな勝ち点3だったが、同時に栃木SCというチームの素晴らしさをアピールできた意味で大きな1勝だった。久保田はたぶん、そこまで深くは考えていないだろうけど、この感動、この興奮が近い将来、必ず私たち栃木県民を元気にしてくれるものなのだ。
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by tsc2007 | 2006-07-18 18:30
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