No.139 ロッソ熊本戦
f0136083_20593957.jpg ロッソ熊本は、一時2位になり前期第13節終了時点で5位。「Jリーグを目指す」という明確な目標を持ってJFLに新加入し、上位チームとの対戦もこなしながら、なかなかの成績を維持していた。ただ前節、流通経済大学を相手にホームで引き分けた結果を見て、栃木がホームで負ける相手ではないだろうと思っていた。試合の後半、それがまったくの楽観だったことに気付かされた。2位に浮上し、いよいよ首位獲りモードに入った栃木は、出場停止から戻った只木を右、好調の高秀を左に配し、いつもの3・6・1でサイド攻撃態勢を取った。ロッソはこれまで、DFの朝比奈と福王の強力ストッパーを軸にした3・5・2のフォーメーションだったが、この試合は4バック(4・4・2)で臨んできた。先発イレブンの実に10選手がJ経験者。この時点で楽観論を引っ込めておくべきだった。
  足利のピッチは鮮やかな緑の良芝だったが、強い雨が降りしきる中でのキックオフ。9分に栃木・吉田とロッソ・熊谷がシュートを打ち合って試合が動き始めた。時間が経つにつれて、ロッソのプレスが予想以上に強いことに気付いた。ロッソが前線からどんどんプレスをかけてきたので、栃木はボールを失い続けた。その分、ロッソの攻撃領域が前目になり、34分には4本のワンタッチパスをつながれて、只木がファウルで止めるのが精一杯というシーンもあった。43 分にはDF横山のフィードをロッソMF関にカットされ、決定的シュートを打たれた。GK原が横っ飛びで防いだものの、ロッソの狙いがはっきりと出た場面だった。楽観論がハーフタイムまで持ち越されたのは、この直後に栃木がFKから先制点を拾ったからだ。久保田が放り込んだFKを照井が競ったボールが後ろに飛んだ。GK飯倉が取り損ね、裏に抜け出したFW佐野は左足で触るだけだった。前半に反撃する間を与えないロスタイムのゴール。
  これが甘かった。「イヤな時間に失点したが、次のプレーをどうするのか、ミスを取り返す気持ちで行くのか、どうか。勝ちたいという気持ち、メンタル的な部分が大きかった。取り返す時間はまだ45分もあった。みんながやってくれた」(ロッソ・池谷友良監督)。ロッソは52分、森がドリブルで持ち込み、左の高橋を経由して、最後は米山が正面から強烈な同点弾を決めた。そのアグレッシブさに栃木はまったく対応出来なかった。この時点で、さしもの私も楽観論を捨てた。「これは、良くて引き分け。このままだと引っくり返される」。ロッソはさらに混戦から市村、壁パスから森がシュート。栃木は、いつも自分たちがやっているような、後半さらに躍動感を増すサッカーをロッソにやられて、防戦気味となった。84分に照井が町田の突進を阻止してPK(熊谷が決め1-2)。そこからの栃木のキックオフを森がインターセプトし真ん中をドリブルで切り裂いて豪快に突き刺し1-3。後半になって雨は小降りになったのに、冷や水をバケツで浴びせられたような、森による3点目だった。
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by tsc2007 | 2006-06-13 20:59
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