No.137 ホンダ戦の勝利
f0136083_211192.jpg 優勝候補の一角、ホンダとの対戦は、相手が3トップなので、3バックの栃木はどうするのだろうと心配したファンは多かっただろう。試合が始まると、栃木はいつもの3・6・1。大丈夫かなあ…と思う間もなく、ホームの栃木県グリーンスタジアムに歓声があがった。
  前期第13節は、開始0分に吉田賢太郎のゴールで幕を開けた。左スローインから佐野が吉田につなぎ、吉田は頭でトラップして右足ボレーで決めた。ホンダ相手に幸先のいい立ち上がり。これでホンダが一層前がかりになった。両サイドバックが積極的に上がり、DF向島やボランチの増田、川島啓吾がロングパスを供給。中では10番の関やFW新田らがパスワークを駆使した。FWのダブル鈴木は脅威だった。24分にホンダが真骨頂を見せた。新田、関、桶田が一つの流れの中で次々とシュートを放ったのだ。リズムの中でバイタルエリアがたて続けに生じた。30分ごろまではホンダがボールを支配した。そのカウンター。栃木は38分、DF山崎が相手ボールをインターセプトしオーバーラップ。さらに前を狙って左サイドに預けようとしたがパスミスでボールを失った。それを前線につながれ、フリーの新田が見事なボレーでGK原の上を抜いた。
  1-1の同点で折り返した後半、栃木はサイドの片野と中川に代えて永井と高秀を一度に投入した。「スピードある二人でサイドから仕掛ける作戦」(高橋監督)だ。思い切った采配に、カメラを構える手が震えた。永井がいきなり右を突破してシュートを2発。これで栃木が流れを引き戻した。「相手は前半ハイペースだったから後半は足が止まると思った」という左サイドの高秀は、その言葉通りに自分のスペースが出来て水を得た魚のように動き回り、67分に左CKを山崎がヘディングシュートしたこぼれ球、72分には久保田のミドルシュートがバーにはね返ったのを押し込み2連続ゴール。「前半からのみんなの頑張りが後半に効いてきたんですよ。得点はそのおかげ」と高秀は言った。
  1点リードした直後、増田の決定的シュートを体でブロックした山崎のプレーは大きかった。87分に川島の強烈なシュートを食らって1点差にされ、栃木側の誰もが息をのんだと思うが、ロスタイムを含めて残り5分、あとは時間を使って逃げ切るだけだった。3-2の勝利。試合後の記者会見で高橋監督はホンダの3トップへの対応について「ウチは4バックをやっていないから」と3バックのまま戦った理由を語った。「ウチのスタイルを最後まで押し通しました」という言葉にはフォーメーションのことも含まれていたのだろう。相手に合わせるのではない、言ってみれば、この不器用さがまた面白いではないか。それで強敵ホンダに勝ったのだから。「おごらずに、自分たちのサッカーをしていくだけです」。直接対決を制した栃木がホンダを抜いて2位に浮上した。
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by tsc2007 | 2006-06-06 21:00
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