No.124 晴天乱気
f0136083_2193231.jpg 開幕5試合で4勝1分け0敗(5位)と、かつてない好スタートを切った栃木SCに暗雲が湧き上がりかけている。主力の戦線離脱だ。上位との対戦が増える前期中盤突入へ、戦力は大丈夫か―。
  前期第5節・流通経済大学戦の後半5分、オーバーラップしたMF種倉が、相手選手との競り合いの直後に右太ももを抱えてうずくまった。肉離れで即退場。しばらくは練習もできない状態だ。種倉は、堀田とボランチを組む重要な選手。この日は左アウトサイドでの先発だったが、後半に戦略上の陣容変更でボランチに戻り、1-0からの追加点狙いで積極姿勢を見せた矢先だった。
  左サイドの主力プレーヤー・MF石川裕之は、2年前に肉離れを起こした左太ももに違和感を覚えながらのプレーを続けていたが、第4節・刈谷戦から欠場した。母校との対戦となった流経大戦もスタンド観戦した。「動けるけど、80%のプレーしかできないので」と、完治を目標に、しばらくは練習参加も控える。
  そして先週、順調にリハビリメニューをこなしてきたスーパーサブ・MF吉見が練習中に再び右ひざをひねった。吉見は昨夏、右ひざ前十字じん帯を痛めて専門医の手術を受けた。つらいリハビリも、根っからの明るい性格で乗り越えて来ていただけに残念だ。4月25日に内視鏡検査を受けるが、再び前十字じん帯の損傷ということになっていれば、復帰はさらに半年延びる。「(復帰まで)もう少しだったのに、すみません」と吉見。Jリーガー級のカノン砲シュートはまたも封印か。吉見のひざに走った激痛は、同時にチームに走った衝撃でもあった。軽傷であることを願うばかりだ。
  5月連休明けからは上位との対戦が続き、優勝を目指す栃木SCにとっては最初の正念場。しかし「選手層を考えれば大丈夫。誰が出ても戦える」(浅野ヘッドコーチ)。種倉の穴は新人の菊地が埋め、石川不在の左サイドは茅島がこなす。右サイドは、バックアップとしてDF遠藤が定着しつつあり、注目のMF北出(湘南ベルマーレ)もケガから復帰間近。「春先のケガでビビッていた自分がいた」という西川は、流経大戦の2点目を豪快なダイビングヘッドで決めて、迷いを払拭した。
各選手とも何らかの痛みや疲労を抱えながらのリーグ戦。今季はトレーナー陣も充実し、険しい長丁場を乗り切る態勢は整っている。好スタートに浮かれる間もなく、戦いはこれからが本番だ。ピッチの選手たちが激しくぶつかり合うたび、カメラのレンズ越しに「無理してもいいから、ケガすんなよ」とつぶやいている。
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by tsc2007 | 2006-04-19 21:09
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