No.122 刈谷戦のトライ
f0136083_2111329.jpg 前期第4節のFC刈谷戦。前主将で「司令塔」「チームの心臓部」と称されるMF只木章広が、高橋高(たかし)監督4シーズン目で初めて、ベンチスタートとなった。先発メンバーには、新人の23歳MF菊池洋平(宇都宮白楊高―国際武道大)の名があった。「いつまでも只木に頼っていてはいけない。新人を思いっ切りテストした。これは、僕自身のトライでもあった」と高橋監督は言葉に力を込めた。
  菊池は30歳のベテラン堀田利明とボランチを組み、守備に比重を置きながらもスキを突いては前線に進出した。「守備も展開力も新人とは思えない冷静さだった」(高橋監督)。3日前の木曜夜の練習で先発を告げられた。「驚いて、緊張しました」。前節のホンダロック戦にラスト15分で起用され、思うような働きができていなかったからだ。しかしこの日、高い技術と可能性を秘めたルーキーに90分間の時間が与えられた。「堀田さんとのコミュニケーションを意識しました」と、バランスを考えながらも「攻撃参加が持ち味」と積極的なアタックを5、6回試みた。「受け手の後ろに出してしまった」と、22分の右サイド・松本修へのパスミスを反省するが、その失ったボールを自ら奪い返すガッツも見せた。初のフル出場に「次の試合に向けて気持ち的に余裕ができました」と自信をつけた菊池。自分の役割を「攻撃では、うまく展開してリズムを作ること。守備では、相手のくさびにきっちり対応し前につなぐこと」と迷いはない。
  もう一人の“トライ”は61分交代出場の22歳MF本田洋一郎(弥栄西高―国士舘大)。20分間プレーした前節よりも「ボールに触れる時間が多かった」とゲームに入り込めたが「DFを突破してシュートに行くべき所でパスを選択してしまって…」と反省の弁。「もっと自分の中にプランを持って仕掛けなければ、と感じました」と一歩成長した。前節のホーム戦でピッチに入った時「応援の雰囲気がすごいなあ」と思った。「サポーターの存在が(自分の)成長につながるんでしょうね」と、JFLでのプレーに意欲を新たにした。指揮官は「周りに遠慮していたね。もっと自分で仕掛けていい。技術も高いし、ウチの得点源になり得る」と、本田を起用する機会を増やす考えだ。
 0―0で迎えた後半、高橋監督は只木を投入して勝負に出た。これでゲームの流れを一気に引き寄せ、2―0の勝利をつかんだ。最年長(4月16日で31 歳)の只木は、90分間走り回るダイナモだが、年齢を考えると、この日のような起用も一つの選択肢だろう。刈谷戦後半の盛り返しは、只木の力がまだ必要なことを証明した形だが、高橋監督の「トライ」によって、新たな力の台頭を確信できた試合となった。
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by tsc2007 | 2006-04-12 21:10
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