No.120 もったいない
f0136083_21123596.jpg 0-0の引き分けだった前期第3節のホンダロック戦は、一言で言って「もったいない」試合だった。圧倒的に攻め込みながら勝ち点3を逃したということではない。具体的に言うと、相手が放り込んでくるロングボールの競り合いで、栃木DFの山崎や照井、時には横山も、ほとんど勝っていたのに、その次のボール、いわゆるセカンドボールをずいぶん失っていたことが、もったいなかった。
  相手のロングフィードのボールを競り合うシーンは20回くらいあっただろう。そのほとんどを高さに強い照井と山崎が競り勝った。これは、記録には残らないが、実は大変な仕事なのだ。相手は長いボールを入れて、より敵ゴールに近い位置に起点を作ってフィニッシュを狙う。それを阻止する役目は重要だ。問題はその後だ。はね返すだけでは単なる壁に過ぎない。競ったボールを拾われれば相手側のポストプレーが成立してしまうのだ。ホンダロックは守備に重心を置いていたので、栃木がボールを失っても決定的シーンに結びつく場面がなかったのは幸いだった。
  もったいなかったのは、はね返したセカンドボールを保持して速攻を仕掛けられなかったことだ。あれだけ照井と山崎が競り勝ったのに、攻撃につなげることができなかった。栃木の攻守の切り替えは、JFL屈指の強力ストッパー陣の守備を即座に攻撃につなげられるかどうかが生命線だと思うし、練習でも繰り返し取り組んでいるはずだ。セカンドボールへの出足はホンダロックの方が上だったように感じた。
  ただ、私は終了のホイッスルが鳴った時、あまり悲観はしていなかった。「こういうこともある」と自分に言い聞かせながら、監督会見の記者席に座り、高橋監督が「内容的には悲観することはない。あとは最後の崩しですよね。相手も必死なんだから、それ以上に頑張らなければ点は取れないと感じました」と言ったのを聞いて、そういうことなのだろうな、と思った。足でも頭でも、必死に相手ゴールに迫った高秀の奮闘は賞賛されていい。両サイドの石川と茅島、縦横無尽だった只木や種倉、きわどい局面を防いだGK原。いずれも出来は悪くなかった。新人で初出場だった本田と菊地も次につながる経験になったはずだ。堀田のFKクロスバー直撃弾はJFLのレベルを超えている(あと1~2センチ下なら入っていた。普段から堀田を芝生で練習させていれば入っていた!)。いつも書くことだが「決定力不足」と一言で論じてはいけない。
ついでに書けば、開始1分の右FKの際、早くも上がった照井がペナルティエリア内で、相手DF浅田に後ろから抱え込まれて倒され(首と左腕を引っ張られていた)、わずかにヘディングシュートできなかったシーンで、主審か線審が良く見ていてくれれば、PK獲得で、試合はまったく違った展開(栃木の圧勝)になっていたかもしれず、もったいなかった。
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by tsc2007 | 2006-04-04 21:12
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