No.119 痛い引き分け
f0136083_211386.jpg 前期第3節のホンダロック戦は0-0の引き分けに終わった。ホンダロックの生目春男監督も口にしたように、誰が見ても「栃木の方が力では上」。事実、栃木はゲームを支配し、決定的場面を何度も創り出し、攻勢を繰り返した。それでもスコアレスドロー。「必ずしも強いチームが勝つとは限らない」というサッカーの古い格言を思い出させる結果となった。
  開幕2試合連続ゴールだった吉田賢太郎が体調不良で欠場し、1トップには前節決勝ゴールの佐野が入った。布陣はいつもの3・6・1。2シャドーは只木と高秀。前節に佐野をアシストした茅島が左サイド、いつもは左サイドの石川が右に張った。堀田、種倉のドイス・ボランチ、照井、横山、山崎の3バックは不動の構成。GKは3試合連続で原。
  開始早々、只木が右寄りからシュートを連発。17分には前節の再現のような左・茅島クロス→中・佐野シュートのシーンがあった。「相手DFの半歩前に出るのが精一杯で中は見えていませんでした」(茅島)と、アイコンタクトなしのセンタリングとなり、やや高めに行って、佐野は額でミートできなかった。その後も高秀や種倉がシュートを放ったが決まらず、0-0で前半を終了。見た目には栃木が優勢だったが、見えない針はホンダロックのペースを指していた。彼らは「アウェーで勝ち点1」が目標だった。
  後半も栃木が圧倒的に攻めた。ホンダロックの得点機は3回しかなかったのに比べて、栃木は決定機が少なくとも7回あった。このうち、63分に西川のパスから高秀が放った右足シュート(開幕戦決勝ゴールとほぼ同じ位置)、クロスバーを直撃した77分の堀田の直接FK、79分と87分の高秀のヘッド、さらに最後は誰が押し込んだか見逃したがロックゴール内のライン上で日高がクリアしたボールも惜しかった。
  ラスト数分の波状攻撃もむなしく、引き分けで終了。その瞬間、1480人入ったスタンドは重苦しいムードに包まれたが、選手たちが客席に向かって礼をした時には大きな拍手が起こった。観客は、栃木の攻撃姿勢をよく見ていた。もし栃木の攻めの姿勢が緩慢だったら、目の肥えた栃木のファンからはブーイングが起こってもおかしくはない結末だった。決まらなかったが、佐野や高秀の健闘は評価できる。ほかの選手たちも動きは悪くなかった。とりわけ只木のフリーランニングは、いい見本だったと思う。試合後の記者会見で、ホンダロックの生目監督は「栃木のトップ下の2人をマークしながら、サイドに出たボールを取りに行くよう指示した。(昨年の天皇杯3回戦で1-0で栃木を下した)縁起のいいグラウンドなので、走り負けしないで頑張ってやろうと申し合わせた」と言った。その通りの守備に専念した戦い方で、ホンダロックは栃木から勝ち点1をもぎ取った。これもサッカーというものだろう。「負けたような気分」(高橋監督)、「負けに等しい引き分け」(横山主将)だったが、公式シュート数が相手の4本に比べて17本という数字が示すように、栃木がアグレッシブサッカーを忘れなかったことだけは確かだった。
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by tsc2007 | 2006-04-04 12:13
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