No.205 ソニー仙台に1-0で勝ち切る
f0136083_2145531.jpg  前期第6節のソニー仙台戦は、2トップに高さのあるFWを置いてパワープレー作戦に出た仙台の攻撃を栃木守備陣がいかにしのいでいくかが注目点だった。高橋監督は試合前日に順位のシミュレーションをやって「1位もあるが7位もあるゾ。1-0でもいいから勝ち切って帰るんだ」と選手に言い聞かせていた。首位がかかった試合の自分へのプレッシャーでもあり、選手にも「しっかり戦う」ということを義務付けたものだ。
  仙台側の知人と試合前に話したところでは、1勝1分け3敗で11位と調子が出ない仙台は「シングルボランチがまだしっくりこなくて…。まともにやったら栃木さんにかなわないですよ」とのことだった。仙台は、開幕から5戦連続先発だった身長173cmの石原(真岡高出)を外して181cmの村田と185cmの金子央朋を前線に置き、ダブルボランチにして、後方からの浮き球勝負に活路を求めた。栃木・高橋監督は発表された試合メンバーを見て、DF陣に「蹴ってくるからな」と対応を指示した。
  5分、栃木は小林がGKと一対一になってシュート。GKに当たってこぼれたボールに谷池が詰めるビッグチャンスをつくった。しかしこの後は仙台のペースが続いた。特に右サイドバック・橋本がひんぱんにオーバーラップをかけてクロスボールを入れ、前半終了間際には村田の決定的ヘディングシュートを演出した。0-0で折り返した後半、高橋監督が勝負に出た。吉田賢太郎に代えて横山聡、石川に代えて茅島を同時投入。これで流れが変化した。53分に茅島が相手ボールをインターセプトしてドリブルシュート。そして56分、きれいなパスワークから先制点が生まれた。右寄りから堀田が左寄りにいた山下にクサビを入れ、ワンタッチパスを受けた横山が正面の山田につないだ。山田のパスは相手DFがカットしたが、小林が「必ず不用意なトラップになるだろうと感じて狙った。GKを巻いて蹴れた」と、ルーズになったボールに鋭く反応。倒れながら左足で執念のシュートを決めた。しかしペースを引き寄せるまでには至らなかった。仙台は勢いのある高野を投入してさらに攻撃の威力を増したが、栃木は「警戒していたとおり」(高橋監督)と猛攻に耐えて勝利をつかんだ。
  残り10分ぐらいは緊張感があった。昨シーズンまでの栃木なら失点して引き分けに終わることがあったが、今シーズンは違う。「よく耐え忍んで、苦しい試合を勝ち切った」と高橋監督も本物の力がついてきた実感を持った。アウェーでの理想的な「1-0勝利」。引き分けたFC岐阜と勝ち点16で並んだが、得失点差で上回り今季初めて単独首位に立った。その意味でも、大きな1勝だった。また、アウェーのスタジアム(J2ベガルタ仙台のホームでもあるユアテックスタジアム仙台)に栃木の応援歌をとどろかせてホーム側を圧倒し続けた栃木サポーター集団の後押しがなかったなら、結末はどうなっていたか分からない。とりわけ後半は、若い彼らが声をふり絞って、本当に心強い応援だった。サポーターの存在が、Jを目指す戦いの大きな戦力となることを改めて感じた試合でもあった。
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by tsc2007 | 2007-04-16 21:45
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