No.209 岐阜に0-1で惜敗
f0136083_10475811.jpg  前期第8節のFC岐阜戦は、首位争いの直接対決、Jリーグ準加盟チーム同士の対戦、快晴のゴールデンウイーク、J2昇格シーズンの足利市での初開催など、数々の要因が重なって、小さなスタジアムに5188人もの大観衆が詰め掛けた。メーンスタンドは満席、芝生席もホーム側は栃木サポーターが埋め尽くして、最高の雰囲気で試合は始まった。栃木は左サイドに高秀が今季初出場。横山聡が出場停止で、山下との前線コンビは西川だった。「連戦なのでコンディションを考えた」(高橋監督)と北出が定位置の右サイドバックには遠藤を今季初起用した。岐阜は全試合先発の片桐と2戦連続先発のジョルジーニョの2トップ。この21歳ブラジル人は、豊富な運動量に加えて一対一を抜き去るテクニックがあり、サイドの小島や北村と共に、栃木の悩みの種となった。
  栃木は山下のポストプレーを起点に小林や西川、高秀が相手ゴールに挑んだ。17分には西川のドリブル突進から高秀がシュートしたがGK正面。22分には堀田の右CKを西川が高い打点でヘディングしたがわずかにゴール左。栃木が主導権を握っているように見えたが、中盤でのセカンドボールへの反応は岐阜の選手たちの方が速く、パスのつながりや動きの連動性も岐阜の方が上だった。それでも岐阜の戸塚監督は「マークがずれ出してイヤな時間帯に」なったことをハーフタイムに修正。ボランチの齋藤を岩田に代えて、マークの確認を徹底した。この采配によって中央エリアを岐阜が支配し、栃木は高秀や交代投入の茅島、永井がサイドからどんどん仕掛ける形となった。
  拮抗した展開では1点を先に取った方が断然有利。チャンスの数はほぼ同じで、シュートシーンのほとんどが決定的な形だったので、「どちらが勝ってもおかしくないゲーム」(戸塚監督)だった。75分、岐阜の右寄りのFK。小峯が栃木ゴールに向かう低くて速いボールを放り込み、競り合いでこぼれたところを深津が押し込んだ。ハーフタイムに高橋監督は「リスタートに気をつけろ」と指示していたが「ライン設定が低過ぎた」ためか、失点してしまった。この時、高秀がケガの治療のためにピッチ外に出ていた。FKなので人数はあまり関係ないが、ぎりぎりのせめぎ合いで戦っていた栃木の選手たちの心理に「一人少ない」という見えない動揺が生じて、一瞬のスキができたのかもしれない。高橋監督は「アクシデントがあった時に決められた」と悔やみ、戸塚監督は「ウチの方に運があったのかな」と振り返った。
  ゲームキャプテンを務めた西川は「チャンスは両方にあった。それを決められたかどうか」、山下は「先制点を取れば試合の流れは決まっていた」と、ライバルに負けたショックを抑えながら、「下を向いているヒマはない」(西川)、「この結果を受け止めて、すぐに次が続くので、気持ちを切り換えなければと思う」(山下)と、ハードスケジュールのリーグ戦に目を転じていた。プロ契約は岐阜28人、栃木9人。その差が出たとは思いたくない。これまでになかった速さと多彩さで攻めてくる相手に、流れの中ではゴールを割らせなかったのだから、自信を失う理由はない。スピードスター高秀が90分間プレーしたことも収穫だ。戸塚監督が「今までのチームとは違う。JFLの厳しさを感じた」と言ったのは、単なるリップサービスではなかっただろう。ただ、厳然たる結果として、岐阜は首位で頭ひとつリードし、栃木は5位に後退した。
[PR]
by tsc2007 | 2007-05-01 10:48
<< No.210 横河武蔵野に2-0快勝 No.208 堀田が連続フル出... >>
栃木SCオフィシャルWebサイトへ