No.234 佐川急便戦、雷雨で延期
f0136083_11155482.jpg  後期第8節の佐川急便戦は、雷雨の影響で延期となった。J昇格に無関係の佐川急便側は余裕の首位だしホーム戦なので、入場料払い戻し以外にほとんどダメージはなかっただろう。アウェーの栃木SC側は、直接的には旅費と宿泊費というコストダメージがあったが、それ以上に、2つのちょっとイヤなマイナスが伴った。一つは、前の試合でロッソ熊本に完敗した悪いイメージを払しょくする機会が8月25日のYKK AP戦まで3週間も伸びてしまったこと。もう一つは、栃木県の国体成年チームが栃木SCのアマチュア選手で構成されており、佐川急便戦の代替試合が国体が始まる9月下旬なんかに設定されたら、チームの台所事情がエラいことになってしまう点。「プロ契約選手でチーム編成できるべ」という単純な問題ではない。J2昇格条件の4位以内に向けて、崖っぷちのリーグ戦を戦っている栃木にとって、分裂状態で肝心のJFLを乗り切れるわけがない。今シーズンの唯一無二の目標は「JFL4位以内」ではなかったのか。栃木にとってはありがたくない雷だった。
  試合は予定通り午後4時にキックオフされた。栃木の先発はGK原、DF高野、照井、山崎、片野、MFは堀田と米田(めた)のダブルボランチと右・只木、左・小林、2トップは上野と小原だった。佐川急便の得点61、栃木の失点17はいずれもリーグトップ。攻めの佐川、守りの栃木の対決。栃木は、得点ランキング2位(21点)の佐川FW御給をいかに抑えるかがポイントだ。開始当初から栃木が積極的な攻撃に出た。3分には右の只木からいいボールが上野に入った。5分には上野のポストプレーから只木が抜け出してシュート。6分には左サイドバックの片野がオーバーラップしてゴール正面の小原にクロスボールを合わせた。栃木の先制点狙いが手に取るように感じられた。7分、右からのボールをGK原がファンブルし佐川FW中村に狙われてクロスバーをかすめるシュート。「アブナイ!」いや、シュートよりも稲妻が。原の守る栃木ゴール後方から黒くて巨大な雷雲が急接近していた。
  前半7分45秒、木村主審が危険と判断し試合を中断。選手やスタッフを引き揚げさせた。これは好判断だった。5分後くらいに台風並みの風が吹き出し、数分後には激しい落雷と豪雨に見舞われた。屋根付きスタンドの観客も危険になって、スタンド下のロビーに緊急避難した。関係者用の狭い通路から、ズブ濡れの観客が次々に逃げ込んだ。選手の家族だろうか、赤ちゃんを抱いた若いお母さんも何人かいた。ロビーは佐川と栃木の双方のサポーターたちであふれた。40分ほどしてオフィシャルが「雷が去るのを待って再開しても、照明設備が不十分なので試合の成立は不可能」と判断し、中止を決定した。真夏の暑さを少しでも避けようと、試合ができるぎりぎりの午後4時キックオフに設定された配慮が裏目に出た。まさに、試合開催2時間きっかり、雷が鳴っていた。
  台風直撃に遭っても勝ち点1を沖縄みやげにしたことのある栃木だったが、今回の琵琶湖の猛烈な雷には、せっかくの攻撃姿勢に水を差された格好だ。その日、京都から宇都宮に帰る夜行バスの眠れぬ車中でワンカップ片手に「90分できたら、もしかして栃木が勝ったんじゃないかなぁ。国体組の只木か片野のアシストで小原が初ゴールを決めていたんじゃないかなぁ…。それにしても滋賀県名物のフナずしは珍味だったなぁ」などと思いをめぐらせた。
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by tsc2007 | 2007-08-22 11:17
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