栃木SCふぁん!No.254 決定力不足だったのか
f0136083_11235444.jpg  14勝10分け10敗・勝ち点52で8位。チームにとってもサポーターにとっても不本意だったこの結果は「43得点・29失点」がもたらした必然だったのだろうか。18チーム中、得点は13位、失点は1位。リーグ最少失点を大いにたたえた上で、それでは「攻撃は悪く守備は良かったのだろうか」ということを私なりに検証する日々がまだ続いている。
  JFLの7シーズンは「上位を目指す」という漠然とした目標だったが、初めてJ2昇格という明確な目標を持った今シーズンは、戦い方が慎重になった。「いい守備から」が高橋監督の口ぐせだった。このあと「いい攻撃へ」と続くのだが、まずはいい守備をするために労力の6~7割を使っていたように見えた。単純に考えれば、攻撃の労力配分は3~4割となるので、失点は少ないが得点も少ないことになる。これに、春から夏にかけての異常な猛暑がマイナス要因となった。暑さは両チームに平等だと言う人がいるけれども、練習環境が悪くフィジカルコンディションに劣る栃木と、しっかり整えてきているライバルチームとの間には90分間戦ううちに決定的な差ができたと思う。柱谷監督にかわった後期は、昼練習への移行でコンディション作りは改善されたが、勝ち点を失い過ぎていたので、目指すところの攻撃サッカーとは裏腹に、見えないプレッシャーからか積極的にゴールを狙う意識が薄かった。絶好の位置にボールを運んでもパスを選択するシーンなどは、負けられない重圧のために思い切ってシュートを打てない心理が働いていたからだろう。4位以内が絶望的になって、もう開き直るしかなくなってからシュートもゴールも増えた。攻撃に労力をかけられないならCKやFKなどセットプレーからの得点がポイントになるが、間接的な形やこぼれ球も含めてCK6点、FK2点、PK1点で計9点しか取れなかった。2度のPK失敗は別にしてもあと5~6点は欲しかった。
  シーズン終了と同時に、失敗の原因を「決定力不足」に求める論調が目についた。低迷してから、クラブがまずFW上野を獲得した背景にも、その考え方があったと思われる。でも、例えば終盤7試合で10点と大爆発した横山聡は開幕当初からピッチにいた。彼は前期2ゴールしか取れなかった。前期は決定力不足の選手で、後期は決定力ある選手だったというのだろうか。前期も後期もサトシはサトシだった。元日本代表FW山下は6点しか決めなかったが、ポストプレーヤーの彼はもともとゴールを量産するタイプではない。
  優勝した佐川急便の御給や2位・ロッソ熊本の高橋のような傑出した点取り屋がいれば話は別だが、そうでないチームの得点と失点は連動している。失点しないサッカーをやっていた栃木が、得点も少なかったのは必然だった。3位・岐阜は得点45・失点31で栃木と2点ずつしか違わないし、4位・アローズ北陸も得点50・失点35で大差はない。それなのに勝ち点で8~7の差がついた。かじりついてでも欲しかった「4位以内」は、そんなに遠いところにあったのではない。ピッチレベルでは、4位以内を逃した原因は不用意な失点(守備)だった。栃木のリーグ戦全試合の得点と失点を見た立場から、そう感じている。だから「決定力不足」の一言で総括されるようだと、来季もまたつまづくことになると私は思っている。
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by tsc2007 | 2007-12-19 11:24
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