2006年 04月 25日 ( 1 )
No.125 鳥取戦ドロー
f0136083_2185182.jpg 前期第6節のSC鳥取戦は、勝ち点3を取るための遠征だった。上位が負けないので、優勝レースの先頭集団キープのためには勝利が必要だった。今季まだ勝ち星のないホームの鳥取も、J2昇格に向けた行政や地域の支援を得るための動きと成績を連動させるため、何としても勝ち点3を取りたかった。双方のチームとも勝つ気で試合に臨むのは当然だが、その気持ちが「気迫」となってピッチ上でぶつかり合った時、勝敗の行方はどうなるか…。
  前半は鳥取の気迫が勝った。4・4・2の布陣だが、両アウトサイドはもちろん、両サイドバックも積極果敢にオーバーラップしてきた。前線の堀と内山を狙って、右から左から攻撃全開だ。栃木は厳しいプレスを受けてパスがつながらない。一対一や球際でも相手の勢いに押され、鳥取ペースで時間が刻まれた。 30分、左サイドをワンツーで突破した鳥取は、田村がファーサイドにクロスを入れた。フリーの実信が頭で折り返し、堀がヘディングシュート。鳥取攻撃陣の速い連係にものの見事にやられた。
  栃木は故障のボランチ種倉の代役に中川を起用。2シーズン目で初先発だったが、FK2本以外は「相手のプレッシャーが強く、チャンスメークもできなかった」と不本意な45分間だった。後半、高橋監督は中川を下げて高秀をトップ下に入れ、「起点になっていた実信に只木をぶつけると同時に、堀田とタテの関係にしてボール保持と展開役に」と只木の位置を下げた。そして後半は、栃木が反撃に転じた。鳥取の攻勢は鳴りを潜め、別のチームになってしまったかのようだった。高秀や吉田がゴールを狙い、完全に栃木ペースとなったが、なかなかシュートが決まらない。ピッチの選手たちの間に、明らかにあせりや苛立ちの色が見え始めた。残り10分となったころ、高橋監督はDF山崎を最前線に上げてパワープレーに出た。波状攻撃に対し、前半の攻め疲れもあって鳥取守備陣の足が止まってきた。81分、左の茅島がニアサイドの吉田に合わせてセンタリング。吉田のシュートを相手GKがファンブルしたこぼれ球を「GKが左にいて、自分の前にゴールが開いていた」という高秀が押し込み同点。さらに本田のループ、吉田の右をえぐってのシュート、ロスタイムにも本田がポストわずか右のシュート、ゴール前混戦のこぼれ球を遠藤がシュート…。しかし決勝点は遠かった。CKを得てラストチャンスと思われた瞬間にタイムアップの笛が鳴った。ダウン寸前の鳥取はゴングに救われた。
  栃木の高橋監督は「負けに等しい引き分け」と言葉少な。鳥取の木下監督は「栃木の地力をひしひしと感じた」と振り返りながら、地元テレビのインタビューに「好ゲームだったと思います」と応えていた。気迫の勝負は前半が鳥取、後半は栃木の勝ちだったが、同じ勝ち点1の持つ意味合いは微妙に違った。
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by tsc2007 | 2006-04-25 21:08
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