2006年 06月 14日 ( 1 )
No.140 ロッソ・ショック
f0136083_2059245.jpg 「逆転負け」「後半3失点」―ドイツW杯オーストラリア戦の日本代表と同じ負け方をしたロッソ熊本戦の栃木SC。日本代表の敗戦理由にはいろいろな見方があるだろう。私は日本代表と栃木SCの試合を同じくらい重要なものと思っているので、二つの試合がダブって見えた。相手GKのミス絡みによる幸運な得点シーンが似ているし、栃木が食らった52分(米山)と85分(森)のゴールは相手のアグレッシブさに負けたという意味で日本代表の2失点目、3失点目と似ている。
  ロッソの米山と森のシュートは、敵ながら本当にあっぱれだった。とりわけ、両ゴールに絡んだ森のドリブルはJFL離れしていた。池谷友良監督は「森にボールが収まった」ことを試合のポイントに挙げた。「森へのサポートも良かったし、3つ目の動きも良かった。攻撃面は、最近では一番うまくいった。ボールをシンプルに動かすことを目指してきたが、今日やっとできた」。こうなった時のチームは強い。ヴィッセル神戸から移籍した森は、なかなか真価を発揮できずにいたようだが、この試合で並の選手ではないことを証明した。
加えて、私にはロッソの各選手の身体能力が栃木よりも上に見えて仕方がなかった。スリッピーなピッチを物ともせずに、栃木の選手に遠慮なくプレスの嵐を浴びせた。特に前半は、ロッソのファウルチャージによる栃木の直接FKが18本(ロッソは9本)もあり、その激しさを物語っていた。ロッソは言ってみれば「プロ軍団」。多くがJ経験者で、フィジカルトレーニングも日々のコンディション管理も、栃木より充実していると思われる。その差が後半になって出たように感じる。
森がどんなにスゴい選手でも、3失点目は栃木にとって余計だった。84分に決められたPKは、GK原が読みもバッチリ、右に飛んだがわずかに右手の上を抜けた。悔しさいっぱいの原はその数十秒後、信じられないシーンを目にした。「PKの後、ウチらのキックオフだったはずなのに、アレ?何で相手の10番(森)がドリブルして来るの?」と一瞬ぼう然とした。2-1と逆転を許した栃木。残り5分。まずは同点にしなければならない。あせったのだろうか、キックオフ後のボールを森にインターセプトされた。その強力なドリブルに対して、栃木の選手たちは気持ちを守備に切り替えるのが遅れた。数分前に、照井に出されたレッドカードの色が目に焼き付いていたことも栃木守備陣が森を止められなかった伏線だったかもしれない。
日本代表のオーストラリア戦と重なって、思い出したくない試合。ただ、「まだ前半戦も折り返していない。これからが勝負」(高橋高監督)、「リーグ戦が終わった時に一番上にいればいい」(原)。まずはアローズ北陸、YKK APに連勝することで「ロッソ・ショック」を忘れたい。
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by tsc2007 | 2006-06-14 20:58
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