2006年 06月 28日 ( 1 )
No.143 YKK戦3-0
f0136083_20562311.jpg 前期最大のヤマ場と目された第16節のYKK APとの一戦は、直前の2試合で栃木が2連敗、YKKが1分け1敗と、つまづいた者同士の対戦となった。YKK(勝ち点34)は首位キープを目指し、5位・栃木(勝ち点30)は首位との勝ち点差を縮めたい直接対決。栃木は、右太もも肉離れで戦線離脱していた種倉が11試合ぶりに復帰し、左サイドで先発した。ねんざで心配された只木は前節を欠場しただけで、右サイドで先発フル出場した。
  開始2分、栃木が堀田のFKを西川がヘディングで狙い、直後にYKKがエース岸田の惜しいシュートで幕を開けた。一進一退で試合は展開しているように見えたが、フィニッシュまでつながるチャンスは栃木の方が多かった。ボールを支配しているわけではないのに、栃木のリズムだった。33分、右の只木から西川を経て吉田がシュート。GKがこぼしたファーサイドに種倉が詰めていた。「バーすれすれだったけど、入って良かった」と、久々の出場を自ら祝う先制ゴール。只木が起点になり、種倉が決めるという、厚みのあるサイド攻撃だった。その直後に襲った長谷川、ロスタイムの岸田のシュートを防いだのが栃木にとっては大きかった。
  ハーフタイム後の両チームの動きが後半の試合の流れをさらに栃木側に引き寄せた。YKKはボランチの位置でゲームをコントロールしていた星出がベンチに下がった。楚輪博監督によると「体調不良を本人が訴えたため」で、戦術的交代ではなかった。一方、栃木は種倉を高秀に交代した。これは試合前からのルーティン(決まり事)だった。その高秀が63分に負傷交代したのはアクシデントだったが、代わって入った片野が71分、左を深くえぐって「丁寧に枠を狙った」と、相手GKの横をすり抜けるグラウンダーのシュートを決めてダメ押しの3点目。災い転じて福と成した。
  2点目の場面は、ゴールに対する栃木の意欲を象徴していた。47分、中盤で堀田と吉田が粘ってボールをキープ。吉田がドリブルで右に展開し、只木とのパス交換から再び吉田がゴールに向かってドリブル。中に入れたボールを相手DFがクリアミスし、ボールはそのままゴールに向かって転がった。そこに猛然と佐野が走り込んだ。どこに触ったか、佐野本人も思い出せないほどの泥臭いゴール。こういう追加点が後半立ち上がりに生まれたことで、栃木が試合の主導権を握ることができた。試合後の記者会見で高橋高監督は、「ウチは蹴るサッカーではなく、つなぐサッカー」といつもの表現を使ってから「特に後半は、ボール回しが良くできました」と、3-0の快勝劇を振り返った。
  栃木はYKKに勝ち点1差と迫ったが、ホンダ、佐川急便大阪、ロッソ熊本の上位陣がそろって勝ったため、順位は5位のまま次節の前期最終戦を迎えることになった。
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by tsc2007 | 2006-06-28 20:56
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