2006年 07月 03日 ( 1 )
No.145 魔のロスタイム
f0136083_18332917.jpg 前期最終節のジェフ・クラブ戦は、後半ロスタイムに同点ゴールを食らって2-2の引き分けに終わった。負けたわけではないから「魔の」という表現は大げさだが、チームもサポーターもその瞬間、負けたような気持ちになった。勝てる相手から確実に勝ち点3を取ることが優勝への必要条件。後期も同じような場面が想定されるので、今のうちに「魔」を使っておきたい。
  ジェフは最年長が26歳の河野太郎主将で、この日の出場登録メンバー16選手の平均年齢は22・1歳と若いチーム(栃木は26・5歳)。プロ選手も含まれているが、トップチーム(ジェフ千葉)のサテライトとシーズン前の練習試合で互角に戦った栃木にとっては必ず勝たなければならない相手だ。それなのに序盤から押され気味。高橋監督も選手も試合後に「内容は良くなかった」と言っていた通り、パスのつながりが悪く、連動性も乏しかった。
  それでもアタッカー陣が光るプレーを見せた。9分、右スローインから只木が前の佐野につなぎ、佐野は丁寧なパスで西川にボールを渡した。「佐野のパスが8割。僕は流し込むだけだった」(西川)という先制点。64分には2トップとなっていた吉田と金子のコンビで2点目を決めた。吉田が右サイド深く、ゴールに向かう得意のドリブルで相手DF2人とGKを引き付けて、ゴール正面の金子にパス。「賢太郎さんのドリブルはすごい。アイコンタクトができて、僕は合わせるだけだった」という金子はJFL初ゴール。
  山を削って急造したようなスタジアムには栃木にとって魔物が棲んでいたのだろうか。1点リードした直後の12分、相手CKのこぼれをつながれ、ゴール前フリーのDF阿達にヘッドで決められた。28分には相手GKとの激突で西川にイエロー。抗議した佐野にイエロー。2分後には笛の後にシュートした吉田にイエロー。西川は腰を痛めて35分に金子と交代。リハビリ明けの種倉に代わって後半投入の片野は相手との接触で53分と69分にイエローを受けて退場。もう散々だった。残り20分、数的不利は運動量で補っていたが、2分のロスタイムもあとわずかとなった時、それまで攻守に献身的な動きを繰り返していた右サイドの只木がボールを失った。中にクロスを入れられ、クリアが中途半端になり、こぼれ球を河野主将に強烈なミドルシュートで決められた。再開キックオフの約30秒後にタイムアップとなった。
  最後の場面、只木は試合後「前に出すべきだった。僕のミス」と、悔しさに顔をしかめた。高橋監督は「ボールを持った只木への周りのサポートができていなかった」と怒り心頭だった。「超集中すべき時」だったロスタイム、栃木の選手たちがボールへの執着を緩めてしまったのは、魔物のせいだろうか。
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by tsc2007 | 2006-07-03 18:33
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