2006年 08月 02日 ( 2 )
No.155 最悪のくやしさ
f0136083_182753.jpg 佐川急便大阪だけには負けたくなかった。前期アウェー戦の会場だった大阪・鶴見緑地のピッチが凸凹で雑草まじりで盛り砂がいたる所にあって、佐川は劣悪ピッチを意識したロングボール主体の戦いをし、吉田賢太郎や堀田らテクニシャンが多い栃木は思うようなボール支配ができず、今季初黒星を喫したからだ。良芝の栃木県グリーンスタジアムで決着つけたるで! 
  それなのに…。返り討ちに遭っちゃった。それも0-2の完敗。今季最悪のくやしさだ。外野の私がビールもノドを通らないくらいなのだから、選手やスタッフたちはご飯もノドを通らないくらいくやしいだろう。DF吉崎らに執拗なマークを受けて本来のプレーができなかったエース吉田は試合後、くやし涙を見せた。佐川にリベンジできなかったこと、大勢の子供たちの声援に応えられなかったこと、地元ファンに栃木のサッカーを見せられなかったこと。元Jリーガーの胸に多くの思いが去来したのだろう。吉田は、体はアマチュアチーム所属だが、心は今もプロフェッショナルだ。試合中、何度もファウルまがいのチャージで倒されたが、夏休みでいつもの何倍も入って声援してくれている子供たちを意識して、審判への抗議をほとんどしなかった。期待の大きさと、無得点に抑え込まれた現実。くやしさは人一倍だったろう。
  「15分くらいまでの入り方が悪かった」「もっとしっかりつないでビルドアップしなければ」「中途半端なパス、意図のないパスが多かった」「コンビネーションがうまくいかなかった」「最後の詰めが甘かったのが点を取れない原因」「集中力と危機察知能力を90分間発揮しなければ」試合後の記者会見で高橋監督は反省点を次々口にした。事実、多くのシーンで佐川の方が一歩リードしていた。ボールに対する動き出しが早かったし、パスワークで上回っていたし、ワイドな動きを含めた運動量でも栃木より上だった。コンディションも栃木より良かったように見えた。ただし、いずれも少しの差だった。もう一工夫、もう一頑張りによって克服できるほどの差だったと思う。「どうしたら相手を上回れるか」。暑さも敵になる夏場、試合ごとのプランニングが大切だ。
  初めに書いたピッチのことだが、鶴見緑地は悪過ぎて栃木はつぶされ、県グリーンは日ごろ土の上で練習している栃木の選手たちにとって良過ぎた。試合中、栃木の何人かの選手が足元で不自然にボールを失うシーンがたびたびあった。これをこの試合の敗因とは言わないが、マイナス要因には違いない。一日も早く芝の練習場でトレーニングさせたい。「この程度のサッカーでJは無理」といった言葉を耳にしたが、試合に臨む準備段階でこのチームは大きなハンデキャップを背負っているのだ。遅くとも、J昇格に直接関わる来シーズンは「芝の上での定期練習」を確保させなければ、栃木県の水準が疑われる。
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by tsc2007 | 2006-08-02 18:26
No.154 重過ぎた2失点
f0136083_18274218.jpg 後期第4節はホームの栃木県グリーンスタジアムに2489人もの入場者を迎えた前で、佐川急便大阪に0-2で完敗した。前節に続きノーゴ-ルの連敗だ。試合は午後4時、梅雨明け直前の青空の下で始まった。栃木の最初の見せ場は6分に訪れた。右サイド深く只木がボールをキープすると相手DF2人がサンドに来た。只木は糸を引くようなヒールパスで後ろにサポートしていた北出につないだ。フリーの北出は狙いすましてゴール前やや遠い位置の吉田賢太郎にクロスボールを入れた。ヘディングのボールを走り込んだ佐野が強烈なシュート! 先制…と思いきや直前にファウルを取られ、ノーゴールの判定。その直後のプレーで佐川FW御給が振り向きざまのシュートを栃木ゴールの左サイドネットに放り込んだ。ストッパーの横山主将は、後ろにできたスペースが気になって御給への寄せが甘くなったことを悔やんだ。
  5分後、攻め込んだ佐川右サイドバック吉崎を倒してFKを与えた。中野が栃木の4枚のカベを左に避けてショートパスし、西原が切れ込んでシュートを決め追加点。「2点目が痛かった」という横山は「フリーになった相手を誰もケアできなかった」と、続けざまのダメージだ。「リスタートを違う形で来ることは予想していたのだが」と高橋監督も苦虫をかんだ。栃木にとっては、重過ぎる序盤の2失点だった。栃木はまず1点を返そうと前がかりになったので、佐川はカウンター攻撃態勢で受けた。39分、茅島の左クロスに佐野が飛び込んだチャンスが惜しかった。タイミングは良かったが、少し高く入ったボールは佐川ゴールと佐野の間を抜けて行った。前半2回のビッグチャンスを逃したことが、この試合のすべてだった。6分のが決まっていれば栃木が試合を支配していただろうし、39分のが決まっていれば1点差となって試合の流れは変わっていただろう。前節の佐川印刷戦でまったく連動性がなかった前線が良く立て直してきたのに、本当に惜しかった。
後半、栃木は西川を2列目に入れて只木を右サイドに開き、反撃に出た。佐川は引いた守りからトップの御給をターゲットにしてペースを維持しようとした。栃木はCKやFKからチャンスを作ったが、佐川もどんどんシュートを打ってきて、息詰まる展開が続いた。しかし、パスがつながらないのに加えて「最後の詰めが甘かった」(高橋監督)ことで、栃木は決定機を作っても、逃し続けた。2点ビハインドだったこともあって、栃木がミスするたびに場内をため息が包んだ。夏休み最初のホーム戦。せっかく大勢のファンが見てくれているのに…。私は胸の中で「栃木の攻撃力はこんなもんじゃないんだゾ」「西川のシュート、すごかったのになぁ」などとつぶやきながら、栃木のゴールシーンを祈り続けたが、無得点のままタイムアップを迎えた。
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by tsc2007 | 2006-08-02 12:27
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