2006年 10月 10日 ( 1 )
No.172 ヴェルディ戦2
f0136083_1729654.jpg 10月8日の東京・味の素スタジアムには強風が舞っていた。栃木SCは4バックで臨んだ。ヴェルディは3バックの栃木を分析していたはずだが、彼らにとって栃木のシステムはあまり重要ではなかったろう。4・4・2のヴェルディは「ベストメンバーで臨んだ。ゼ・ルイスだけ休ませたけど」(ラモス監督)と、私が最も危険だと感じていたゼ・ルイスがサブにも入っていなかったのは予想外だった。ヴェルディの速いパスワークに、彼の正確なロングフィードが加わって、栃木は手玉に取られると思っていたから。
  栃木の4バックは、センターバックが横山主将と山崎、サイドバックは右に遠藤、左に高野。ドイスボランチは堀田と山田。右サイドに種倉、左に高秀が開き、前線は吉田と西川。西川は下がり目なので4・5・1布陣と言えるが、4・4・2にも見えた。格上相手に定石通り守備を固めた。ヴェルディがボールポゼッションして左右や中央から仕掛け、栃木はカウンター狙い。3分にマルクスからシウバへのホットラインがつながったが高野がクリアし、4分に吉田賢太郎がミドルシュートを放って、栃木の立ち上がりは悪くなかった。左サイドでスピード勝負する高秀、柔軟なドリブルで相手守備陣をほんろうする吉田。決定的シーンは双方同じくらいあった。0-0で前半終了。栃木のペースと言える展開だ。
  後半はまず、左から吉田が入れたクロスボールを西川がボレーで合わせたがGK水原が弾いた。そして60分の右CK。栃木サポーターの目の前でドラマは起こった。山田がニアを狙って蹴ったボールを西川が競り勝ってゴール前に流した。弾んだボールに向けてファーから吉田がダッシュ。DFとGKの間にうまく入ってヘッドで押し込んだ。先制だ。CKからの得点を入念に練習した結果が出た。吉田がゴール裏を回ってジャンプしながら黄色く染まったサポーター席の前に走り、西川、高秀、堀田が抱きつく。CKキッカーの山田や山崎、種倉もかけ寄る。黄色い花が風の中で乱舞しているようだった。ここからの30分間は、栃木SCがかつて経験したことのないような猛攻にさらされた。ロスタイム3分を含めて終盤の10~15分間はヴェルディの嵐が吹き荒れた。平本やマルクスが決定的シュートを連発したが、枠を外したりバーに当てたり原が弾いたりした。
堤防は持ちこたえた。終了のホイッスルの瞬間、横山はガッツポーズのままベンチ前の高橋監督めがけてまっしぐらに走った。抱擁の輪が重なった。とりわけ「ヴェルディを0点に抑える」という目標を達成したDF陣はうれしかっただろう。国士舘大時代にDFとして読売クラブのラモスと対戦したことのある高橋監督は、監督同士の対戦を終えて、二十数年ぶりに握手をかわした。
[PR]
by tsc2007 | 2006-10-10 17:28
栃木SCオフィシャルWebサイトへ