2006年 10月 23日 ( 1 )
No.176 ロッソに勝った
f0136083_1726434.jpg 後期第10節のロッソ熊本戦は秋晴れに恵まれたが、気温31度の真夏日という選手には酷なコンディションだった。栃木はヴェルディ戦(天皇杯)とホンダ戦に続いて4バックを採った。ホンダ戦イエロー2枚の吉田賢太郎が出場停止で1トップは佐野、教員の只木と種倉が学校催事のため帯同できず、5試合ぶりの久保田が右MFで先発した。ロッソは福嶋と高橋の元Jリーガーの2トップ。アルテから移籍した栃木の天敵・斉藤紀由、その後ろの右サイドバック・市村の二人による攻撃も脅威だったが、前期の足利で栃木を奈落の底に突き落とした10番・森が故障欠場だったことは栃木にとって幸いだった。
  前半はホームのロッソが押した。長身FW福嶋がポスト役になり、高橋や熊谷、斉藤らがワンタッチパスなどで素早く攻め、両サイドバックが何度もオーバーラップしてきた。栃木が肝を冷やすシーンが続いたが「ゾーンを消して、最後のところでしっかり守る」(センターバックの横山主将)という約束事を徹底し、きわどく踏みとどまった。前半に失点しなかったことが試合のポイントだった。半面、栃木は決定機を作れないままハーフタイムを迎えた。
  後半、栃木は高秀に代えて永井を投入した。茅島という切り札もあったが、高橋監督は永井のパワーを伴ったスピードに賭けた。永井は「縦に抜けて中にチャンスを作ることと、自分でも決めて来いと言われていた」と、猪突猛進の勢い。相手DFの寄せをモノともせずに何度も強引な突破を試みた。ほとんどは止められたが、前半の高秀に労力を使っていたロッソ右サイドは徐々に混乱してきた。前線や右の久保田、ボランチの堀田や山田のスキあらばゴールを狙う意識によってFKやCKが増え、試合のリズムは完全に栃木のものとなった。66分の佐野、69分の久保田とゴールを正面にしたシュートが続き、78分、栃木に待望のゴールが生まれた。左サイドで永井が突破の仕草を見せながら中寄りにいた西川にパス。ロッソDF陣は永井を気にして西川へのプレスが遅れた。西川はペナルティエリアの中に入ったあたりで強烈な右足シュート。ロッソGK飯倉が弾いたこぼれ球に久保田がスライディングで詰めて押し込んだ。静まり返るスタジアム。ベンチの高橋監督は選手以上に喜びを全身で表した。
  この1点で試合は決まった。栃木守備陣が安定していたからだ。後半はロッソ攻撃陣にほとんど何もやらせなかった。守備が堅いからポゼッションが高まり、攻撃機会も多くなって、ついにはゴールにつながった。4バックだが、サイドバックのオーバーラップを封印して守備を徹底させるアウェー戦術が功を奏した。ロッソの池谷監督は「ボールを動かせず、修正のしようがなかった」とがっくり。栃木・高橋監督は「集中力と走り切ることをコンセプトに、絶対に勝つという強い気持ちで臨んだ」とロッソ戦勝利を振り返った。
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by tsc2007 | 2006-10-23 17:25
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