2006年 11月 07日 ( 1 )
No.180 エスパルス戦 1
f0136083_17163942.jpg 第86回天皇杯4回戦の清水エスパルス戦は、日本晴れの静岡県・日本平スタジアムで行われた。
栃木SCがJFLに昇格した2000年の天皇杯以来のJ1チームとの公式戦は、文字通り晴れの舞台となった。ホーム側がオレンジ色に染まったのは当然のことだが、アウェー側のゴール裏2階席にも、黄色いお花畑のように、栃木SCサポーターたちが陣取った。集団の人数は300人くらいだったが、その周辺やメーン、バックの両スタンドを合わせると、栃木側の観客は500人以上いるように見えた。3回戦のヴェルディ戦に引き続きクラブが企画した応援バスツアーの参加者は6台260人だった(試合の公式入場者数は5261人)。
  試合前のウオーミングアップ中、清水のサポーターたちは、Jリーグでおなじみの応援をずっと続けていて、栃木側は対面のそれを静観していた。ある記者が私に「栃木のサポーターはおじけづいているようですね」と言うので「いや、余裕ですよ。数は少ないけどJ並みの連中です。間近に見るエスパルスサポーターのお手並み拝見というところです。彼らには応援のバリエーションがたくさんあるし、何つったって栃木県民の歌がありますから」と言ってやった。見上げた先の栃木サポーター集団が本当に頼もしく感じられた。
  午後0時50分、選手たちの入場を待つ場内に「栃木県民の歌」が響き始めた。いつもは選手が整列したころにやるが、清水側の応援にかき消されるので静かな時を選んで歌った。しかも、この時を際立たせるために、一切の組織的応援を控えていたのだ。いつもよりゆっくりとしたテンポの感動的な歌声だった。栃木サポーターたち、なかなかにくい演出ではないか。「栃木愛」の大合唱。同時に、栃木SCがただものではないことを、サポーターたちが、まずホームの人々に決然と伝えたシーンだった。
  ちなみに、「県民の歌」のたぐいをまるでチーム歌のように高らかに歌っているサポーターは、私の知る限りではほかにない。栃木サポーターたちの地元意識の高さを良く表していると思う。「栃木県われらの、われらのふるさと」と歌うのだ。Jリーグに昇格してからも続けてくれれば、金額に換えることができないくらい価値が高く効果の大きい栃木県PRとなるだろう。
戦いを前にして、いい雰囲気だった。スタジアムも、ゴール裏自由席がヨーロッパのような2層で、芝生はキメ細かく、まるで人工芝のように見事に整備されていた。夜、暗い土のグラウンドで練習しシャワーも浴びずに帰っていく栃木の選手たちを思って胸が苦しくなっていると、選手たちが入場してきた。清水イレブンと並んで誇らしげに入場するアウェー用の白いユニホーム姿の栃木イレブン。両サポーターの応援合戦も始まり、1時4分、長田和久主審のキックオフの笛が、まぶしいピッチに鳴り渡った。
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by tsc2007 | 2006-11-07 17:16
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