2006年 11月 16日 ( 1 )
No.186 初出場組も活躍
f0136083_1711693.jpg 流通経済大学戦は、相手が格下だからではなく、日曜日のFC刈谷戦から中2日、次節の宮崎でのホンダロック戦まで移動日を含め中3日という強行日程だったため、主力の半分を入れ替えて臨んだ。初スタメンのFW本田とDF林、今季リーグ戦初先発のGK星、交代で初出場のGK井野、リーグ戦5試合ぶりスタメンのDF片野。堀田や遠藤らベテラン色の中にフレッシュ感を醸す4・4・2(本田がトップ下なので4・5・1とも言える)のフォーメーションだ。よく守って、狙い通りに永井のゴールで勝った高橋監督は「層の厚さがモノを言った」と満足顔だった。
  本田は1トップの佐野との前線コンビで、2回の決定的シュートを含め、センスの良さを垣間見せた。「点を取りたかった」と初スタメンに燃えていた本田は「有効なドリブルで仕掛け、DFを引き付けてキラーパス」と自己アピール。いつ起用されても大丈夫そうだ。前半25分のGK星の負傷退場は大きなアクシデントだったが、代わってピッチに走り出た井野は使命感の塊だった。廃部となったジヤトコ(静岡県)から移籍して3年目で公式戦初めての出場だ。JFL屈指のGK原が安定しており、控えの星も能力が高く、ずっと第3GKに甘んじていた。井野は「絶好のチャンス」と武者震いしながらも「絶対にゼロに抑えるゾ」と自分に言い聞かせながらプレー。後半、左からのクロスボールを取り損なって危なっかしい場面があったが、それ以外はしっかり対処できていた。Bチームで試合勘は保っていたが「やっぱり公式戦は違う。試合に出ることでレベルアップできると思うし、この試合でさらに一歩前に進めた気がします」。試合後、チームメートやコーチにねぎらわれて、いい笑顔を見せた。
  4シーズン目の林は、初スタメン・フル出場に大きな自信を得た。試合前は「緊張した」というが、右サイドバックとしてきっちりと守備をこなし、オーバーラップのタイミングも悪くなかった。28分の高い位置からの鋭いクロスボールは本田のシュートにつながった。山崎や照井の高さ、横山のラインコントロール、遠藤や高野の読み。実力者ぞろいの栃木DF陣にあって、林はスピードあるディフェンダーとして誰にも負けないストロングポイントを持っている。「試合に出るために(サッカー王国の)埼玉から来たので、ずっと自分が歯がゆかった」とベンチにも入れなかった時期のことを振り返り、「きょうが僕にとっての始まり」と1-0の勝利に貢献できた記念すべき90分間をかみしめた。その林の耳に、スタンドから「ハヤシ! ハヤシ!」のコールが聞こえてきた。水曜日の午後にもかかわらず約40人ものサポーターがかけつけていた。ヒーローの永井、初出場のGK井野に続き、ひたむきに走り続けた林に贈る賞賛だった。サポーターたちの前に走って両手でこたえた林の目に涙があふれ出た。
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by tsc2007 | 2006-11-16 17:10
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