2006年 11月 28日 ( 1 )
No.189 死力の好ゲーム
f0136083_16524979.jpg 後期第16節のYKK AP戦は、メーンスタンドから富山湾を望む富山県魚津市の魚津桃山運動公園陸上競技場で行われた。栃木は前節・ジェフクラブ戦のヒーロー金子が体調不良のため、代わりに高秀がリーグ戦5試合ぶりにメンバーに入った。栃木は4・5・1、YKKは3・5・2。前半はアウェーの栃木が攻撃の主導権を握った。4分に山田、5分に堀田と、両ボランチのミドルシュートでリズムをつかんだ。只木、久保田、西川と惜しいシュートが続き、28分に先制シーンが生まれた。右サイド深く久保田がキープ。相手DFをフェイントでかわして、ゴール正面に構える吉田にパス。吉田はマークを前にして切り返し、左足でシュートを決めた。この後もサイド攻撃を主体に再三押し込んだが、ホームのYKKも守備のバランスを保ちながらサイドからの切り崩しで対抗した。
  後半、YKKが「1点のハンディを持ったので、1ボランチにして前を厚くした」(楚輪監督)と星出を上げてシフトアップした。両アウトサイドのオーバーラップも活発になった。55分、栃木・吉田のドリブルが大きくなったところを野嶋がカットし右の牛鼻に預けると、牛鼻は一直線に高速ドリブルし、前の岸田につないだ。岸田は素早くゴール前にセンタリング。走り込んでいた長谷川がヘディングで同点ゴールを決めた。「ホットラインにカウンターでやられた」(高橋監督)。その間7~8秒。まさに絵に描いたような速攻。ストライカー岸田の、周りを使う意識の高さも光った。その後も「3バックだけ残し、リスクを持っても2-1にしなければならなかった」(楚輪監督)と7人が連動して攻撃を仕掛けるYKK、懸命に守りながら高秀と永井のスピードで勝ち越しを狙う栃木。73分にはYKK大西の強シュートをGK原が指先で防ぎ、86分には栃木・永井が左から切れ込んでゴール左下を狙ったがGK中川がシャット。残りの 30分は決定的フィニッシュを含めた緊迫した攻防となったが、両GKの好セーブもあって得点シーンは訪れない。栃木はロスタイムにゴール正面20メートルのFKを得て、この日4本のシュートや吉田へのアシストで大活躍だった久保田が左足で狙ったが右に外し、その瞬間にタイムアップとなった。
  勝てばシーズン3位以内の可能性があったYKKの楚輪監督は「何としても勝ち点3がほしかった」と無念そう。4連勝を逃した高橋監督は「守り切れなかった」と失点シーンをくやしがった。両チームとも「勝ち点2の喪失感」に包まれたが、勝利への執念をみなぎらせて死力を尽くした好ゲームだった。
栃木は堀田が足技で、只木が戦う姿勢でベテランの存在感を示し、西川や山田が中堅の働きを発揮。久保田は一段の成長を感じさせた。地元・富山出身の左サイドバック高野が豪快なミドルシュートを放ったのも良かった。
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by tsc2007 | 2006-11-28 16:52
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