2007年 03月 23日 ( 1 )
No.199 やっぱり賢太郎
f0136083_10314282.jpg  前期第2節は愛知県刈谷市でFC刈谷と対戦した。栃木はトップの吉田賢太郎と1・5列目の西川の前線コンビ。GK原、4バックは開幕戦と同じ右から北出、照井、谷池、高野、2ボランチは堀田と山田。サイドは右に久保田、左に茅島の4・5・1。刈谷は3・4・3で、ボランチ浮氣を起点に攻撃的に組み立ててきた。アウェーの栃木は20分までは守勢に回っていたが、久保田がミドルで初シュートを放ってから盛り返した。茅島、久保田、西川とたて続けにゴールを狙い、25分には吉田が右寄りからゴール左隅への強烈な右足シュート。刈谷GK来栖が手ではじいたこぼれ球に山田と茅島が詰め、一瞬速く山田が左足でプッシュし先制した。山田は栃木移籍後の初ゴール。その後も北出の豪快なミドルや西川の振り向きざまのループシュートがあった。
後半は1点リードされたホームの刈谷がギアを上げた。51分までに3本のきわどいシュートを浴びたが、54分に堀田が左の西川にロングパスを通し、西川はゴール正面フリーの吉田にパス。吉田は「芝生も良かったし、インステップで転がすだけだった」と左足でゴール左に決めた。さらに篠川や伊藤の決定的シュートを食らったが、GK原の好判断もあって難を逃れた。
開幕戦に次ぐ無失点で今季のアウェー初戦を勝利し2連勝。FC岐阜と並んで早くもトップに立った。この試合の注目は、開幕戦に出番がなかった吉田、西川、山田のプロ契約3選手。12539人もの大観衆の前でプレーしたかった気持ちは3人とも同じだったろう。トレードマークの長髪をばっさり切って「ニュー賢ちゃん」(自分で言っている)をお披露目したかった賢太郎は、顔には出さなかったが悔しくて仕方がなかった。なぜなら、彼はあのカズとも京都で2トップを組んだ経歴のあるフォワードだからだ。「一度、戦いに敗れ、また戦いが始まって、チャンスが来た時だった…」。Jから落ちて、再びJに上がる時を迎えた矢先、開幕先発を逃した悔しさ。しかしプロとしてのプライドはかえって燃え上がった。西川と山田の3人で「出る時には(開幕組に)プレッシャーをかけるようなプレーをしよう」と誓い合った。
先制点も追加点もこの3選手でもたらした。試合後、吉田は「ヤマさんの得点、超うれしかった。彼の気持ちが出てました。ノリさんのパス、タイミングもばっちりでした。この結果を見て、残っている人たち(開幕先発組)がヤバいなぁと思ってくれれば、チームはさらに強くなるはず」と確信を込めた。
ファンは、山下や横山、小林らが出場した開幕戦メンバーを1軍、Aチーム、レギュラー組と見ているのだろうか。私は刈谷戦メンバーが2軍、Bチーム、控え組とは見ていない。「どの選手が出ても戦える」と高橋監督が言うように、登録37選手によって最高の組み合わせが出来た時、栃木SCは真にJリーグ挑戦者となるのだと思う。4バックは「連係が大事なのでアクシデントがない限り代えない」(高橋監督)と中2日でも2戦連続で同じメンバーだったが、まだ出ていない山崎や横山寛真、遠藤ら優秀な選手が虎視眈々と出場を狙っている。リーグ戦と同様、チーム内の戦いも始まったばかりなのだ。
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by tsc2007 | 2007-03-23 10:31
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