2007年 04月 01日 ( 1 )
No.202 模索期は脱した
f0136083_1102162.jpg  前期第4節のガイナーレ鳥取戦は、終始ペースを握り、交代3選手が絡んだ2ゴールと安定した守備陣の試合運びで2-0と快勝した。初のプロ選手との混合、山下や横山聡ら大物選手の存在の大きさ。そのへんを意識してか、現場でも「連動性」「かみ合わせ」といった言葉ばかりが語られて、難しくてややこしい話になっていたが、この試合で「シンプルにゴールを狙う」というサッカーの基本要素をやっと思い出してくれた。今後もシンプル・イズ・ベストを実践すれば、開幕3戦の模索期を脱出した新生・栃木SCの真の姿を見ることができるだろう。
  先発は開幕戦と同じだった。GK原と北出、照井、谷池、高野の4バック、中盤の堀田と久保田までは4戦不動。右に小林、左に石川、山下の1トップに横山の1・5列目。前半は“連動性”の片りんが見られたがフィニッシュのタイミングを逸するシーンが多かった。ハーフタイムに高橋監督は「主導権を握っているのに相手にボールを渡してしまうミスが多過ぎる! FWが息を取り戻すためにもボランチとDFでパスを回してタメをつくれ」と指示を出した。
  栃木ペースの試合は60分の永井、71分の茅島の投入でさらに活気づいた。76分、右サイドの永井が左サイドの茅島に絶妙のクロス。茅島は左足トラップ一発で相手DFを置き去りにし、左足でビューティフルシュートを決めた。永井は「今季はプロしか点を取っていなかったので、アマの意地を見せたかった。カヤと2人、どちらかで決めようと話していた。ボールを持ったら必ず逆サイドを見るんです。いいパスが出せて、それをカヤが決めてくれて、ものすごくうれしい」と、自らの開幕で大きなきっかけをつかんだ。茅島は「永井と目が合って、アッ来るな、と感じて、少しふくらんで相手サイドバックの視界から消えてから大事にトラップしました。サイドチェンジの練習をした成果」と振り返った。実は、チームの今シーズン実戦初ゴールは、1月28日のミニ合宿で高校生年代の栃木選抜を相手に、永井―茅島コンビで決めたもの。そこには、サイドが起点になったシンプルな栃木SCの攻撃の萌芽がすでにあったのだ。
  横山聡に代わってピッチに入った西川もいい仕事をした。86分、右サイドでボールを持つと「山下さんがニアに走り出すのが見えた」と素早いパス。後ろからのワンバウンドを山下が右足ボレーでシュートすると、ボールはGKの手が届かない軌道となって左サイドネットに吸い込まれた。「シュートチャンスはいっぱいあったがなかなか取れなくて、もう1点が決まって良かった」と山下もアウェーでの追加点にうれしそう。第2節・刈谷戦でも吉田賢太郎ゴールを左サイドからアシストした西川は「結果につながるプレーをしたい」と交代出場にも気合十分だ。この攻撃につながった右サイドバック・北出主将のダイビングヘッドパスも気持ちが入っていた。
2ゴールとも、サイドから迷いなくパスを出し、受け手が迷いなくシュートした。このようなシンプルな形を意識できれば、少し難しいセンター攻撃の可能性も高まるはずだ。
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by tsc2007 | 2007-04-01 17:18
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