2007年 04月 13日 ( 1 )
No.204 勝って兜の緒を締めよ
f0136083_14133376.jpg 前期第5節のアルテ高崎戦は4-0の圧勝だったが、この結果に浮かれてはいけない。アルテは、昨季まで1勝2分け3敗と苦手な相手だったが、今季はアルゼンチン人のピポ監督が若返り策を敷いて、まだチームづくりの途上。試合でも、ビルドアップがちぐはぐでフィニッシュできず、要注意は今井の精度の高いプレイスキックだけだった。おまけに、今季得点はディフェンダーが取った1点だけだったからか、20歳のFW小川は栃木先制の直後に躍起になりすぎて2枚のイエローカードを受け退場した。昨季が五分五分だったとすれば、それより1ランクダウンしたアルテと1ランクアップした栃木。J2とJFL、あるいはJFLと地域リーグほどの力の差があるところに数的優位まで得たホームの栃木が楽勝するのは当たり前だった。その差は、ピポ監督に「きょうはやられたが、3か月後には絶対に栃木より強くなっている」と負け惜しみを言わしめるほどだったのだ。
  開幕5戦で4勝1分けの2位。快調なスタートと言っていいが、やはり浮かれてはいけない。これまで対戦した琉球、刈谷、鳥取、高崎はいずれもチームができていなかった。ジェフリザーブズは測りかねるチームだったが、「若さ」だけがストロングポイントだったように感じた。失点1と大活躍の守備陣だが、おっかないFWとはまだ対決していない。つまり、ここまでは文字通り緒戦だ。緒戦の緒(しょ)は緒(お)とも読む。「勝って兜の緒を締めよ」とは、まさに今の栃木SCに必要な格言だ。栃木SCの強さが本物かどうか、J2昇格にふさわしいチームとなり得るのかどうかは、次節・ソニー仙台戦以降に見えてくると思う。ついでに書いておくと、5連勝で首位を行く新加入のJ準加盟チーム・FC岐阜は、今は勢いで突っ走っているので、ゴールデンウイーク以降に失速する。
  こんな書き方ができるのは、栃木が開幕戦から一試合ごとに、徐々にではあるけれども向上しているからだ。選手個々のパフォーマンスも、組織としての試合内容も、開幕戦と比べて第5節ではかなり良くなっていた。不用意なパスミスが減ってポゼッションを高めたし、DFとボランチがビルドアップのタメをつくるパス回しをやっていたし、ボールをつないでフィニッシュする形を多くつくった。下位チーム相手でもなかなかうまくいかなかった流れが、やっと自分たちの能動的なゲーム運びによってピッチ上に生まれてきた。
  アルテ戦後、高橋監督も「内容的には今までで一番良かった」と語った。さらに「山下、横山聡、吉田賢太郎、西川らFWは誰が出ても仕事ができるし、相手にとっては脅威」「山下はポストプレー、賢太郎はラインと駆け引きして点を取るタイプ。JFLでもこれだけの2トップはいない」とアタッカー陣に自信満々。また「自分はDF出身なので…」と、安定感のある守備陣に対して一層の厳しさを求めていく考えであることを強調した。今ごろは、次の戦いに向けて兜の緒を締め直していることだろう。
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by tsc2007 | 2007-04-13 14:13
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