2007年 06月 08日 ( 1 )
No.218 3人優位さえも逃した
f0136083_10563696.jpg  TDK戦を引き分けた夜、古くからのサポーターと電話で3時間も話した。JFLに昇格しリトバルスキー率いる横浜FC(現J1)とも対戦した2000年の「本当に負け続けたね」「よく最下位にならなかったよね」という話から始まって、Jリーグ準加盟の現チームに話題は移り、「今はうまい選手が多いけど、サッカーがおとなし過ぎるよ」「あのころはヘタな選手ばかりだったけど、前へ前へという姿勢が伝わってきたよね」といったことを延々と語り合った。
  「まだ60%ぐらいの出来」(小松監督)という新加入のTDKを相手に、栃木は優勢に試合を運んでいた。71分にTDKの千野が2枚目のイエローカードを受けて退場し、栃木の絶対的優位となったはずだった。この時点でサイドバックの攻撃参加を全開にすべきだった。さらに81分・高橋、86分・富永が一発退場。11人対8人。残り10分弱だったが、1点を取って勝ち切る千載一遇のチャンス。さあ、どうやって点を取る? ベンチは右サイドバックの北出をワイドに張るように指示したが、攻めてこない相手に対しては2バックで十分だった。失点のリスクを考える以上に、栃木は1点取らなければ話にならなかったのだから。両サイドにできる広いスペースも活用できず、左からのクロスボールを連発する単調な攻めを繰り返した。8人全員で守る相手に、自ら数的優位性を消してしまった。「茅島の精度の高いクロスボールに頼り過ぎた」と高橋監督も反省していたが、堅い守りに入った相手を引き出したりバラしたりするために、もっと走ったりボールを動かして工夫してほしかった。
サッカーは「いかに数的優位をつくるか」というゲームでもある。11対11の局面局面で数的優位をつくりながらフィニッシュへと近付ける。それが、3人も少なかった11対8でフィニッシュできなかった。2005年のアローズ北陸戦でも11対8の場面があったが勝ち切れなかった。ロングボールを放り込むだけのぎごちない攻撃を思い出す。ところが、2年前よりランクアップした現チームも同じ轍を踏んだ。だから深刻なのだ。自分たちのアイデア&ラッシュで突破口を開けなければ、Jを目指すチームの力量が問われる。まだ優勝への巻き返しの期待が残っていたTDK戦は、勝ち点3が求められたし、その勝ち点3がグリーンスタジアムの芝生の上に転がっていたのに。野球で「ノーアウト満塁は点が入らない」のと同様に、サッカーでも「数的優位は点が入らない」ことが多いと分かっていても、ホームの観客がつらそうな顔で帰っていくのを見るのは忍びなかった。
結果が出ないので話が悲観的になってしまうが、攻撃の形はここ数試合、良くなっている。前線でのコンビネーションが上がってきた。TDK戦も、前半のビッグチャンスで1点でも入っていたら、間違いなく楽勝できたはずだ。5試合勝ちなし、ホーム5戦連続勝ちなしという「なべ底状態」の今、選手たちが感じているプレッシャーは相当なものだろう。でも、ここで必要なのは、選手個々が自信を取り戻し、自分の良さを思い出し、自分と仲間を信じて、思い切ってプレーすることだ。ベンチ入り選手やベンチ外の選手も含めて、チーム一丸となって、「晴れの国・岡山」での三菱水島戦から、巻き返しの上昇気流に乗っていこうではないか。
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by tsc2007 | 2007-06-08 10:54
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