2007年 06月 22日 ( 1 )
No.222 流通経済大戦1-1
f0136083_11505982.jpg  前期第16節の流通経済大戦は、序盤から横山聡や小林、西川がシュートを狙い、栃木ペースで進んだ。20分、右CKを茅島が低くて速いボールでファーの上野に合わせ、上野が頭で落としたところを小林が右足で詰めて先制した。上野の高さを生かした狙い通りのゴール。茅島のキックの精度が効いた。CKからの得点はジェフリザーブズ戦で照井が決めたヘディングシュート以来、実に13試合ぶり。セットプレーからの得点が少ないことも低迷の一因だ。
プラン通りの先制点だったが、その後、ゲームは一進一退となり、後半に入って徐々に流経大の動きが目立ってきた。特に右サイドの西のスピードが際立った。56分、相手右寄りのFKの場面で、栃木に一瞬のエアポケットが生じた。宮崎がクイックで三門に回したボールは、縦に走りこんだ西への鋭いスルーパスとなってつながった。西はマークを外回りにかわして栃木陣内を切り裂き、ニアからネットに突き刺した。栃木はFC岐阜戦の同じ付近からの失点シーンを思い出してしまったのだろうか、グラウンダーの仕掛けに戸惑ったように見えた。
試合後の記者会見で流経大の中野総監督が「(栃木が)調子がいい時なら1-0で逃げ切ったのでしょうけど…」と言ったのは、さすがに洞察のあるサッカー人の言葉だった。まさに、こんな形で失点するはずがないし、もし同点にされても、調子がいい時なら、その後に見せた相手ゴール前での波状攻撃で1点くらいは取っていたはずだ。気温31度超は、昼の練習を開始して1週間たらずの栃木の選手にとっては過酷だったようで、勝ち越し点を狙う必死のシュートでも、明らかに体力的な問題でまともに蹴れないシーンを何度も見ることになった。
1-1でタイムアップ。7戦勝ちなし、ホーム6戦勝ちなし。こんな事態に陥るとは誰が予想しただろう。ホーム初登場のFW上野優作は前線で存在感を見せたし、横山聡と右・西川、左・茅島のからみもあったし、ボランチも小林が前寄りを意識し堀田がバランスを取るなど、チーム全体では悪くはなかった。高橋監督も「選手は前向きに戦ってくれた」と内容には一定の評価を持った。しかし、Jを目指すリーグ戦は、内容よりも結果が重視される。この日、サポーター集団は初めて応援をボイコットした。栃木SCを誰よりも愛している彼らにとっては苦汁の行動だったろう。
流経大戦3日後の火曜日は仕事が休みで、のん気に那須の山を歩いていた。だからこの日、高橋監督が辞表を出し、受理されたことなど、つゆとも知らなかった。高橋監督が夜の雀宮中グラウンドで選手たちと涙の握手を交わしたことも、翌日に本人との電話で知った。次節の佐川印刷戦は浅野ヘッドコーチが監督代行で指揮を執るという。水曜昼の練習後、浅野ヘッドと話した。「高橋監督が今までやってきたことを確認し、ゲームをイメージしてトレーニングするだけ。勝つためにしっかり準備しようと…」。高橋監督と二人三脚で現場を支えてきた浅野ヘッドは、たぶん一試合限りとなる監督代行の佐川印刷戦を自分たちの集大成と位置づけて、この90分間にサッカー人生をかけて臨むに違いない。
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by tsc2007 | 2007-06-22 11:51
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