2007年 07月 25日 ( 1 )
No.230 FC岐阜に2-0圧勝
f0136083_10244037.jpg  後期第4節のFC岐阜戦も4・4・2で臨んだが、これまでとちょっと違った戦法だった。バックライン、ダブルボランチの中盤、2トップの3列で上下動するブロックを構築。とりわけ相手2トップ対策として、4バックとボランチがはさみ込む守備ブロック意識を90分間保った。バレーボール風に言えば3枚ブロック。いい守備からいい攻撃をするための基本だ。「ブロック」という考え方は以前も採用していたが、柱谷監督の申し子とも言えるボランチ米田(めた)の加入が、その効用を格段にアップさせた。米田は、攻撃の時も守備の時も、いるべき所にいた。意外に目立たないが、運動量は相当なものだ。堀田とのコンビも絶妙。これに左・小林、右・只木の質の高いサイドプレーが連動し、「中盤の4人が良く頑張った」と柱谷監督も評価する狙い通りの内容だった。
  前線の上野と山下の存在感は傑出しており、センターバックの山崎と照井は空中戦でほとんど負けない。サイドバックの高野と片野も、一対一やカバーリング、オーバーラップと、役割を果たした。GK原のコーチングもさえていた。11試合も勝ちがないチームとは思えない、組織プレーが充実した戦いぶりだった。試合終了後の、まるで優勝したかのような選手たちの喜びようは、「12試合ぶりの勝利」はもちろんのこと「全員で勝ち取った勝利」を実感したことが意識の根底にあったと思う。これがサッカーの喜びだ。この瞬間のために、いつもいつも汗や涙を流すのだ。
  先制点も追加点も組織プレーのたまものだった。相手守備陣のミスを逃さず、上野や小林がボールを回し、18分に米田、36分に片野のゴールを呼んだ。米田は小林からのパスを右足インサイドで枠の右上に狙いすましてシュート。片野は右からの米田のパスを左足アウトサイドで振り抜いてスライス気味のシュートを枠の左隅に決めた。いずれも、ゴール前ワンタッチでつないで、左でフリーの選手をフィニッシュに使った。2人とも雨のピッチの中でコントロールを意識したナイスゴールだった。「一試合一試合、内容は良くなっていた。今日は結果が出た」と柱谷監督は采配4試合目での初勝利を控えめに語った。しかし「チームは右肩上がり」という言葉には確信がこもっていた。
  後半は押され気味だったが、ゲームは栃木がコントロールしていた。岐阜は(信じられないことだったが)サイドからの単調なクロスボールを繰り返した。この攻撃ならこわくない。そもそも先発2トップの一角に新人の櫻田を使ってきた。警戒していたジョルジーニョは2点差の後半になって投入された。「後期は1分け2敗で状況は同じ」(柱谷監督)だったが、確信を持って勝利の戦術に出た栃木と、流れを変えようともがく岐阜。トンネルの出口と入り口の差。やっと栃木に運が向いた。いや、運ではない。こちらも11試合勝ちなしのどん底状態だったが、それだからこそ柱谷監督はゲーム前のイレブンに「チャレンジャーのつもりで戦おう」と言ったという。その精神をベースにした前半の攻撃、後半の守備。3位の岐阜にアウェーで2-0の圧勝だ。冷静な準備と熱い気持ちでもぎ取った勝ち点3。J2昇格ラインの4位以内に向けて、勝ち点計算をまた始めようか。
[PR]
by tsc2007 | 2007-07-25 10:25
栃木SCオフィシャルWebサイトへ