2007年 10月 16日 ( 1 )
栃木SCふぁん!No.242 TDK戦1-1
f0136083_10235412.jpg  後期第10節はチーム初の秋田県遠征。日本海に面した「にかほ市」という栃木県民にはなじみの薄い街でTDK SCと対戦した。私にとっては、1年前に登ったばかりの名峰・鳥海山が競技場から大きく見えて、アウェー意識はあまり感じなかった。以前、この地の出身のDF遠藤が「田舎ですけど魚はうまいですよ」と言っていたのを思い出した。TDKは天皇杯3回戦でJ2首位のコンサドーレ札幌を下し勢いづいている。一方の栃木SCは、J2昇格圏内の4位が「風前の灯」。残り8試合全勝を前提にしなければ4位への勝ち点計算に希望が見出せない所まで追い詰められていた。こういう勝負は気持ちに比重がかかる。負ける相手ではなかったが、結局のところ1-1の引き分けだった。
  栃木は体調が回復した上野が小原と2トップを組み、ほかは天皇杯アビスパ福岡戦と同じ陣容。TDKは得点ランキング3位(15点)のFW松田が要注意だ。試合は、ボールを取ったり取られたりのシーソーゲームの様相だったが、栃木のイージーなパスミスやトラップミスが目立つ展開だった。特に左サイドバックの片野が不調で、クリア、パス、トラップから連係まで、何をやってもうまく行かなかった。これに対してTDKは右・松ケ枝、左・池田の両翼が躍動的だし、左サイドバックの高橋もロングドリブルでボールを運ぶ活動性を見せるなど、栃木を押し込むシーンが多かった。
  栃木は前半ロスタイム、右寄りのFKを久保田が蹴り、相手DFのクリアをエリア左で片野が拾ってクロス。混雑の裏でフリーになっていた谷池がヘディングで合わせた。栃木に加入して初のゴールが絶好の時間帯での先制点となって、谷池は体をかがめながら右こぶしを突き上げるガッツポーズを繰り返した。片野はこのアシストがなければ前半で代えられていただろう。柱谷監督はハーフタイムに「3-0か4-0で勝たなければならない相手」と後半の攻撃を強く促した。そのために、まず右の只木に代えて高安を起用。さらに片野の所にボランチ久保田を下げて、左サイドに深澤を入れ、小林をトップ下に配し、米田(めた)のシングルボランチにした。ある程度のリスクは覚悟の上のシステム変更だ。最後の一手は、前線の小原を横山聡に代えた。高安は二度三度と右サイドを切り裂こうとした。深澤はロスタイム、一対一になった相手をキレのあるフェイントでかわして鋭角クロス。これにサトシがダイビングヘッドで合わせたが、シュートは無情にもクロスバーに弾かれた。
  午前3時集合でバス遠征した約100人の栃木サポーターたちは声を限りの応援を続けていたが、試合終了のホイッスルの瞬間に声を失った。重苦しい雰囲気に柱谷監督は「たくさん栃木から来ていただいたので、何とか勝ちゲームをお見せしたかったが…」と苦悩の表情。ただ「高安や深澤はチームの活力になった。(4位以内は)数字的にまだまだ可能で、あきらめてはいない。目の前のゲームに全力で臨む」と語り、次のホーム戦(10月21日の三菱水島戦)を見据えた1週間のトレーニングに思考を切り換えていた。後期第1節以来のリーグ戦先発だった谷池は「気持ちは入っていたのだが…。失点してチームが勝てず、ゴールも意味を持たなくなってしまった」と悔しさをにじませた。
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by tsc2007 | 2007-10-16 11:39
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