2007年 11月 14日 ( 1 )
栃木SCふぁん!No.248 若手選手の成長
f0136083_151229.jpg  栃木SCは最近5試合を3勝2分けと負けがない。「4位以内」を目指す観点から言えば勝ち点4を失ったことは痛過ぎるが、リーグ公式戦の終盤としては悪い数字ではない。シーズンを振り返る論議が出てくる季節。私の身辺では「最初は7戦負けなしで調子良かったのに…」といった声も聞かれるが、そのころの内容に比べたら、今の方がレベルは上だ。ジェフリザーブズ戦の守備バランスなど、別のチームかと錯覚するくらい、シーズン当初より向上したように見える。栃木の特徴でもあった西部劇の馬車馬のような勢いは減ったけれど、S級・柱谷監督によるチームづくりの成果は徐々に表れてきた。
  この5試合で目につくのは、若手選手の急激な成長だ。まず挙げたいのは、米田(めた)とボランチコンビを組む24歳・久保田勲。米田の能力の高さは誰もが認めるところだが、久保田は今、その生きた教科書で猛勉強中だ。柱谷監督も「ボランチのところのバランスが一番大事」と言うようにピッチ上のキーパーソン。攻守の比率がほぼ同じポジションで連動し合うのは難しいことだが、米田との位置関係を意識しながらのプレーには少しずつ安定感が出てきた。とちぎテレビ出演を機に髪の毛をバッサリ切ったという久保田は「米田さんの動きは勉強になりますよ。やっぱり試合に出ていることが一番だと思います」と、カナメの位置での役割に手応えを感じ始めている。「ボランチに必要な要素を持っている選手」(柱谷監督)と期待も大きい。大黒柱の堀田が負傷で戦線離脱した穴をしっかりと埋めている久保田の存在は一層大きくなっていくだろう。
  23歳・高安と22歳・深澤も鮮烈だ。三菱戦初スタメンだった高安がロングパスをワントラップしてDFを抜いたプレーは圧巻だった。相手は後ろから倒すしかなくなりPKを獲得。これは上野が外したが、高安を止められないと判断されたDFは前半21分に交代させられるハメになった。将来、高安のすごさを物語るエピソードの一つになるだろう。中学校勤務の高安は、周囲の理解を得て昼トレーニングが可能になり「ほんの少し(自分のプレーが)できるようになってきました」と、「あのスピードは魅力」(柱谷監督)という才能を伸ばす環境ができつつあるようだ。深澤は三菱戦の左足の強烈な初ゴールでファンの心をとらえた。今のところ後半の切り札となっているが、仲の良い高安とライバル心を共有しながら、負けず魂をたぎらせている。
  サッカーを見ていて何が楽しいと言って、若い選手たちが伸びてくるのを目の当たりにできることが一番。それは、南米やヨーロッパのビッグクラブでも、Jリーグでも、もちろんJFLでも同じことだ。頭角を現した若手が中堅になりベテランになっていく姿を見守る楽しみはファン冥利というものだ。栃木SCの新井賢太郎社長は「我々はJ1に昇格して、浦和レッズを倒すのが目標なんだ」と息まいている。日本の頂点を目指すチームをつくっていこうというのだ。選手の成長とチームの成長。私たち栃木のサッカーファンには、こんなにも大きな楽しみが用意されつつあるのだ。次節の佐川印刷戦(11月18日・栃木県グリーンスタジアム)も、まさにその1ページ。米田と久保田の連係、高安や深澤たちの奮闘にもぜひ注目しよう。
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by tsc2007 | 2007-11-14 15:02
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