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栃木SCふぁん!No.245 アルテ高崎に1-0
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  三菱水島戦5-0大勝に続くアウェーの最下位・アルテ高崎戦は、楽勝ムードとは裏腹に「0-0が続き相手が守り慣れて、難しいゲームになった」(柱谷監督)。それでも、エース山下のゴールで1-0の“理想的アウェー勝利”を収め、J2への夢をつなぐ勝ち点3を獲得した。
  山崎が出場停止、照井が負傷で、谷池と横山寛のセンターバック。右サイドに2戦連続で高安が先発した。アルテは渡辺克之新監督の初采配で選手個々の意欲が高く、ハードなプレッシャーをかけてきたので、栃木のパス回しは前節の三菱戦のようにうまくはいかなかった(三菱は夜勤明けとバスの遠距離移動の影響でコンディションの悪い選手が多かった)。大雨でスリッピーなピッチもやりにくそうだったし、アルテのGK岡田が当たりに当たっていて、栃木にとっては厄介な展開となった。「(3分の)修栄のヘッドが決まっていれば大量点になって前節の流れがつくれたはず」(柱谷監督)。そんな中、左サイドの小林が積極的で、シュート意欲も高く、再三チャンスに絡んだのが目立った。
  0-0で迎えた後半、栃木は高安に代えて深澤を入れた(深澤は左、小林が右に回った)。さらに上野を下げて小原を投入。70分には右CKから米田(めた)の決定的なヘディングシュートがあった。直後、横山聡に代わり山下が入った。このあたりから、300人以上も乗り込んだ栃木サポーターたちの応援ボルテージがさらに上がった(観客数は562人)。ズブ濡れで叫ぶ彼らの後押しに、選手のモチベーションが沸騰した。75分に深澤のパスから山下、78分には小林の右クロスから小原が惜しいシュートを放つ。そして80分、高野が「中に入れれば何かが起こると思っていた」と右クロス。柱谷監督の「2トップはボックスの中にいろ」の指示通り、ゴール前にいた小原がヘディングに行き、GK岡田が両こぶしでクリア。ルーズになったボールが「吸い込まれるように僕のところに来て、合わせた感じでリラックスして打てました」と山下が右足ダイレクトボレー。GKの上をドライブがかったシュートが越えてゴールネットに突き刺さった。これで勝負あった。
  試合終了後、サポーターたちの山下応援歌に合わせて、山下を中心に歓喜の輪ができた。ピッチ上ではニヒルな山下がみんなに乗せられて手拍子しながら跳躍した。交代策がうまくいった柱谷監督は「選手がしっかり意識して戦ってくれた結果。どちらにでも転ぶゲームだったから、勝てて気分的にも大きい」と1-0勝利に、してやったりの手応えだ。前節の横山聡のハットトリックに刺激を受けていたという山下は「久しぶりにチームに貢献できたと思う。引き分けに終わったらサポーターたちに申し訳ないので、あの場面で決められて良かった」と前期ホンダ戦以来のゴールに久々の笑顔だった。ピッチレベルで見ていた私の目には、ベンチと選手とサポーターの全員でもぎ取ったゴールと映った。J2昇格への困難な戦いの中で生まれた、感動的な1点だった。
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by tsc2007 | 2007-10-29 18:28
栃木SCふぁん!No.244 三菱水島戦5-0圧勝
f0136083_17375315.jpg  後期第11節は気持ちのいい秋晴れの下、ホームの県グリーンスタジアムで三菱水島に5-0と圧勝した。なかなか目指すサッカーができていなかった柱谷監督は試合前「前半から飛ばして、ハイプレッシャーで行こう」と指示していた。それにイレブンがこたえ、前線も中盤も相手にどんどんプレスをかけて、完全にゲームを自分たちのテンポにした。柱谷監督就任後11試合の中でベストゲームだった。
  先発(4・4・2)の注目は右サイドハーフで初スタメンの高安。宇都宮白楊高監督の只木が全国選手権予選で出られずチャンスが巡ってきたが、柱谷監督が「ずっと使いたかった」という生きのいいルーキーだ。もう一人、ケガの片野に代わって左サイドバックに入った石川もプロ契約してから初スタメンで、DFとしての仕事が注目された。2トップの上野の相棒は4日前の水戸ホーリーホック練習試合で得点するなど好調の横山聡。
  試合は開始1分に早くも動いた。高安とのショートコーナーから久保田がゴール前にクロスボールを入れ、意表を突かれた三菱DF陣のマークを外したサトシが「後ろから巻いてくる難しいボール」をおじぎするようなヘディングでゴール左にコントロールした。攻め続ける栃木は29分、左サイドを抜けた小林からのクロスボールがゴール正面の上野を越えた裏にサトシがスライディングしながら右足ダイレクトボレー。ゴール右上隅に突き刺さる豪快なシュートが決まった。43分には高安が得た右CKを久保田がファーに合わせ、谷池が2試合連続のヘディングゴールを押し込んだ。
  今季初めてホームで複数得点の折り返しとなりムードは俄然盛り上がった。後半、三菱は岸田を入れて1トップの松永、センターバックの萩生田と3人の元栃木SC所属選手がピッチで対峙。栃木は62分に上野を山下に交代。68分には足がつった高安を下げて永井を投入した。サトシのクロスバー直撃弾や小林のポスト直撃弾があり、少し中だるみのような時間帯を経て、78分に深澤が左サイドに入った。売り出し中の切り札は15分間のプレーの中で、88分に快速ドリブルからサトシのゴールをアシストし、ロスタイムには山下のパスを受けて左45度から強烈な左足シュートを放ち自身の初ゴールを決めた。3734人も入ったスタンドは、今季最多得点で圧勝した喜びを選手たちと分かち合った。
  試合後の会見で三菱の熊代監督は「運動量、スペースの作り方、攻撃の組み立てなど、前期対戦時(1-0で三菱の勝利)と全然違った。サッカーのレベルの差を感じた。惨敗でした」と完全に脱帽。萩生田も「FW(サトシ)を乗らせてしまった」と大量失点にお手上げだ。柱谷監督はハイプレス作戦の成功に手応えを感じ「このようなゲームを続けていきたい。そのためには、もうちょっとフィジカルを上げないと」と、残り6試合の全勝を期していた。3回もゴリ・ダンスを披露したサトシは、プロになって初のハットトリック。「大きな一戦でチャンスをもらい結果を出せた」と自信を回復した。その3点目はJFL参入8シーズン目の栃木SCの記念すべきリーグ戦300ゴール目だった。
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by tsc2007 | 2007-10-22 17:38
栃木SCふぁん!No.243 勝てない理由
f0136083_1034123.jpg  勝負は勝つこともあれば負けることもある。サッカーは引き分けにも大きなウエートがある。27試合を戦って9勝9分け9敗という栃木SCの数字は、中庸を重んじる栃木県民性を表しているようにも見える。所属40選手のうち栃木県出身者は13人なので構成比率は高くないが、サッカーは地域性(代表チームにおける国民性)が出るスポーツと言われるから「栃木のチームらしい」と見ても中(あた)らずといえども遠からず。これまでも「相手に合わせてしまう」とよく言われていた。強い相手と堂々と渡り合ったかと思えば弱い相手を持て余してしまう。イニシアチブが低いのかなぁ。一対一で勝負しない、リスクを負ってでも突っ込んで行かない、強引にでもシュートを打たない…。自分から何かを主張したり行動を起こしたりしない傾向の県民性と無関係ではないかもしれない。日常や個人のレベルなら構わないが、今や多くのサポーターやファンやスポンサーの支持と期待を背負う栃木SCに、そんなヤワな姿勢は許されない。
  後期第10節のTDK戦を引き分けて、柱谷監督は報道陣の質問に答える中で「メンバーを固定すると緩くなってしまう選手がいる」と嘆いた。「固定されると責任が出て、自分がチームを背負っていくんだという思いを持ちながらプレーしなければならないんです」と、J1を目指して戦ったJ2の山形や京都の監督時代を振り返り「イタリアのACミランを例に取って、勝たなければならない責任感…それはメンタル的な強さのことですけど…を教え込んだんです。ウチのチーム(栃木SC)はメンバーを固定するとメンタル的に落ちてくるんですねぇ」とプロ意識の低さを指摘する。一流を重んじる京都人の柱谷監督は「中途半端なメンタルの選手は使えないですよ」と言った。
  ピッチレベルで言えば、相手のプレッシャーがかかっていないフリーな状態なのにイージーなキックミスやパスミス、トラップミスが多過ぎる。これではサッカーにならない。気温は21度。芝も良かった。昼練習に移行して4か月。もう言い訳は通らない。単純ミスに加えて判断の遅れ、思い切りの悪さ、連係の不足…。勝ち点3を計算していたゲームで勝ち点2を失った原因だ。
  ベンチ入りの選手も含めて、誰もが必死に戦っているのは分かるが、今の栃木SCには何かが足りない。柱谷監督は言う。「昇格争いは厳しいですよ。チーム戦術や個人の技術だけではなく、精神的にタフでないとダメ」。それが、精神面を言う以前に技術が伴っていない現実もあるのだ。そのへんが勝てない理由なのだろうか。蛇足ながら一つ言いたいのは、ラストパスの供給元が不在だということ。FW陣の不甲斐なさが槍玉に挙がるが、決定的なラストパスの頻度が高まれば、今のFWたちは期待に応えられるはずだ。個人技で打開できる選手は「ないものねだり」だから、前線を活性化し生かせるコンダクターが必要だ。緑のピッチに白く糸を引くようなグラウンダーのスルーパスを出せる選手。試合を決めるパサーは誰だ? 今季が無理でも、来季構想に入れてほしい。
  ところで、前回コラムにTDKの同点シーンを書き忘れた。長距離ドライブと勝ち点2を失ったショックで頭が混乱していた。55分、ボールを回されて左寄りからMF池田に右足で決められた。
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by tsc2007 | 2007-10-18 10:35
栃木SCふぁん!No.242 TDK戦1-1
f0136083_10235412.jpg  後期第10節はチーム初の秋田県遠征。日本海に面した「にかほ市」という栃木県民にはなじみの薄い街でTDK SCと対戦した。私にとっては、1年前に登ったばかりの名峰・鳥海山が競技場から大きく見えて、アウェー意識はあまり感じなかった。以前、この地の出身のDF遠藤が「田舎ですけど魚はうまいですよ」と言っていたのを思い出した。TDKは天皇杯3回戦でJ2首位のコンサドーレ札幌を下し勢いづいている。一方の栃木SCは、J2昇格圏内の4位が「風前の灯」。残り8試合全勝を前提にしなければ4位への勝ち点計算に希望が見出せない所まで追い詰められていた。こういう勝負は気持ちに比重がかかる。負ける相手ではなかったが、結局のところ1-1の引き分けだった。
  栃木は体調が回復した上野が小原と2トップを組み、ほかは天皇杯アビスパ福岡戦と同じ陣容。TDKは得点ランキング3位(15点)のFW松田が要注意だ。試合は、ボールを取ったり取られたりのシーソーゲームの様相だったが、栃木のイージーなパスミスやトラップミスが目立つ展開だった。特に左サイドバックの片野が不調で、クリア、パス、トラップから連係まで、何をやってもうまく行かなかった。これに対してTDKは右・松ケ枝、左・池田の両翼が躍動的だし、左サイドバックの高橋もロングドリブルでボールを運ぶ活動性を見せるなど、栃木を押し込むシーンが多かった。
  栃木は前半ロスタイム、右寄りのFKを久保田が蹴り、相手DFのクリアをエリア左で片野が拾ってクロス。混雑の裏でフリーになっていた谷池がヘディングで合わせた。栃木に加入して初のゴールが絶好の時間帯での先制点となって、谷池は体をかがめながら右こぶしを突き上げるガッツポーズを繰り返した。片野はこのアシストがなければ前半で代えられていただろう。柱谷監督はハーフタイムに「3-0か4-0で勝たなければならない相手」と後半の攻撃を強く促した。そのために、まず右の只木に代えて高安を起用。さらに片野の所にボランチ久保田を下げて、左サイドに深澤を入れ、小林をトップ下に配し、米田(めた)のシングルボランチにした。ある程度のリスクは覚悟の上のシステム変更だ。最後の一手は、前線の小原を横山聡に代えた。高安は二度三度と右サイドを切り裂こうとした。深澤はロスタイム、一対一になった相手をキレのあるフェイントでかわして鋭角クロス。これにサトシがダイビングヘッドで合わせたが、シュートは無情にもクロスバーに弾かれた。
  午前3時集合でバス遠征した約100人の栃木サポーターたちは声を限りの応援を続けていたが、試合終了のホイッスルの瞬間に声を失った。重苦しい雰囲気に柱谷監督は「たくさん栃木から来ていただいたので、何とか勝ちゲームをお見せしたかったが…」と苦悩の表情。ただ「高安や深澤はチームの活力になった。(4位以内は)数字的にまだまだ可能で、あきらめてはいない。目の前のゲームに全力で臨む」と語り、次のホーム戦(10月21日の三菱水島戦)を見据えた1週間のトレーニングに思考を切り換えていた。後期第1節以来のリーグ戦先発だった谷池は「気持ちは入っていたのだが…。失点してチームが勝てず、ゴールも意味を持たなくなってしまった」と悔しさをにじませた。
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by tsc2007 | 2007-10-16 11:39
栃木SCふぁん!No.241 アビスパ戦0-4で天皇杯敗退
f0136083_14585967.jpg  天皇杯3回戦は博多の森でJ2のアビスパ福岡と対戦した。負傷で戦線離脱のボランチ堀田に加えて、センターバックの照井が前試合の退場処分で出場停止、FW上野は体調不良で帯同しなかった。栃木は地元・福岡出身の山下が先発フル出場。小原との2トップでスタートした。福岡は3日後に大事な京都戦を控えていたがベストメンバーの4・4・2だった。栃木は臆することなく、序盤から積極的に攻め込んだ。左の小林、右の只木やボランチに入った久保田らが前への姿勢を表し、山下のポストプレーをからめて福岡ゴールに迫った。19分には山下が芸術的なトウキックでループ気味に枠をとらえた。山下は守備面でも、前線からのプレスに加えて、自陣ゴール近くまで下がって相手のチャンスを消す労力を惜しまなかった。福岡・リトバルスキー監督が「スペースを埋めてチームとしてとてもコンパクトに守っていた」と栃木の守備の印象を語ったとおり、栃木は柱谷監督がチームに植え付けているリトリート(相手ボールの時に下がって陣形を再構築すること)の意識が高く、前半は効果的だった。
  31分にはリンコンにクロスバー直撃のシュートを浴びたり、右サイド田中のタテへの動きに息をのむシーンが続いたが、栃木は体を張った守備で防いだ。ところが前半ロスタイム、エアポケットに入ったかのように栃木の選手たちの足が止まった瞬間があり、福岡左サイドをドリブルで運ばれた。対面するはずの只木は前のプレーの流れで中にいて、栃木右サイドが甘くなっていたスキを突かれた。久永とのパス交換からアレックスが左足ヒールで押し込んで福岡が先制した。ほぼ互角にゲームを運んでいた栃木にとって、痛過ぎる失点だ。
  柱谷監督は後半アタマから左サイドに深澤を起用。「1点取りに行けば流れはこっちに来る」と反撃に出たが、一枚上の福岡は田中や城後、山形らが連係したポゼッションで深澤に仕事をさせなかった。53分に山下が右に抜けてチャンスとなったがつぶされ、クリアボールを中央で片野が拾ったが奪われ、そこに山崎が行ったがかわされて、何とリンコンの独走ドリブルとなってしまった。ミドルでゴール右隅に決められ2失点目。55分には栃木右サイドに永井が投入された。3か月ぶりのピッチとなった永井は、一対一から強引に仕掛けて持ち味を出した。DFのチェッコリや宮本は、そのダイナミックな突破を予想もしていなかったろう。60分、永井がドリブル突進からシュートした直後、久永の左クロスをリンコンがヘディングで合わせて3点目。これで勝負はあった。76分には交代出場したばかりの林に4点目を決められた。
  前半よかった栃木は、勝負に出た後半にほとんど形がつくれなかった。この後半こそが、J2との力の差を物語る現実だった。84分に永井が右から放った低くて強烈なシュートが唯一の決定機。これは福岡GK神山が横っ跳びで防いだ。結局0-4の大敗で、今年の天皇杯は敗退した。試合後、柱谷監督は「かけつけてくれた多くのサポーターにいい結果を見せられず残念。もう何試合かやりたかった」ともどかしそう。山下は「くやしい。前半にチャンスがあったのを決めていれば…。0-0で折り返していたらどうなっていたか分からなかった。たら・ればですけど」と硬い表情のままだった。
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by tsc2007 | 2007-10-09 14:59
栃木SCふぁん!No.240 佐川急便戦ロスタイム失点
f0136083_15362169.jpg  雷雨で延期だった後期第8節の佐川急便アウェー戦が9月28日金曜日の午後1時キックオフで行われた。気温32度を超えて、空模様は中止の日と同様あやしかったが試合は無事に終了した。しかし栃木SCにとって内容は無事どころか、退場者を出して劣勢を強いられ、ロスタイムに悪夢を見ることになった。
  栃木は22歳の深澤を先発起用。2トップは横山聡と上野。石川裕之がベンチ入りした。序盤は互角だったが、栃木にアクシデントが続発する。14分、佐川右サイドに入ったボールを堀田と米田(めた)が追って奪取し、前の深澤につないだ。佐川が2人でチェックしボールを失いそうになり、堀田が戻って局地戦となった。お互いに主導権を握ろうとテンションの高いせめぎ合いになった中、堀田が右脚を痛めて倒れた。この一連のプレーが試合の流れを決した。
  堀田が治療のためにタッチライン外に出ていた数的不利の2分間。佐川は左サイドのDF旗手とMF堀が二人で連係しスピードに乗って栃木陣内に侵入した。堀を照井が倒してイエローカード。ちょっと厳しい判定だ。このFKは事無きを得たが、堀田はピッチに戻れず、久保田が代わりにボランチに入った。一進一退の攻防が続き、38分に再び事故が起こった。FKチャンスで栃木DF陣も上がっていた裏を突こうとピッチ中央の佐川FW中村がダッシュした足元にボールがつながった。抜かれるとGKと一対一の大ピンチ。近くにいた照井がスライディングでボールに行ったが、足がかかったか、主審のホイッスルが鳴った。2枚目のイエローカードで退場だ。強力攻撃陣を誇る首位・佐川急便に対して、アウェーで数的不利という最悪の事態。柱谷監督はFW(聡)を削ってDFの穴を谷池で埋めた。
  ここからは佐川が余裕のボール回しで得点機をうかがった。後半はほとんどワンサイドゲームとなったが、62分の久保田、77分の深澤、87分の山崎のシュートは惜しかった。「まずは勝ち点1。チャンスがあれば3を取りにいこう」(柱谷監督)との考え方のもと、栃木が勝つ予感さえ漂った。必死に守る選手たちの奮闘ぶりが良く伝わってきた。4分のロスタイムの3分ほどが経った時、佐川左サイドの旗手がゴール前のツインタワー(御給と竹谷)にロングボールを入れた。交代出場の身長188センチ・竹谷がジャンプ。前に出たGK原との空中戦となったが、竹谷のバックヘッドが一瞬早かった。ボールは緩くはねてゴール右隅に吸い込まれた。
  原は65分に接触プレーで痛んで治療に5分間も要した。89分には「遅延行為」でイエローカードまで受けた。そしてロスタイム、この日最大のアクシデントが襲ったのだった。終了のホイッスルの瞬間、原の赤いユニホーム姿は緑の芝生に突っ伏した。只木や高野たちチームメートに抱き起こされるまで動けなかった。すでにJ2昇格に赤信号が点灯していた栃木。現時点でJFLナンバーワンの強豪相手にハンデキャップを抱え込んでしまった試合で、善戦むなしく勝ち点0に終わった。その結果の深刻さを最後の光景が如実に物語っていた。
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by tsc2007 | 2007-10-01 15:37
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