No.132 仕切り直しだ
f0136083_2143944.jpg 前期第10節のアルテ高崎戦。高橋監督は「がっちり守られるのは分かっていた」と言ったが、昨季までの対戦成績(1勝1分け2敗)から見れば、アウェーで攻め込まれる予想もできた。元北朝鮮代表の金光浩(キム・グァンホ)を監督に迎え、「ホリコシ」のチーム名も市民クラブっぽく変えて、私は「いよいよ北関東のライバル同士になるんだな」と早合点していた。しかし第6節終了後に監督交代があり、浜口和義GKコーチが指揮を執るようになった。チーム状況は良くなかったようだ。当日スタジアムに行ってから、アマラオがケガで欠場することを知った。横浜FCから移籍した大型FW貞富が要注意だったが「これなら、絶対に勝ち点3!」と、またも早合点した。
  試合は0-0の引き分け。勝ち点1。試合後、高橋監督は「引かれた時の駆け引きと揺さぶりができなかった」と負けたような顔をしていた。反対に浜口監督は、シャワーを浴びてさっぱりした直後だったこともあってか、私に「(監督になって)4試合目ですが、チーム状況は良くなってきました。点を取れないが、大崩れすることもない。きょうは守備から入って、前半はウチのペースだったでしょう。後半は盛り返されてタジタジになっちゃいましたけど。でも4位の栃木さんに対して、ここまで戦えたことは評価しています」と笑顔を交えて語った。昨季までのホリコシとずいぶん印象が変わったことに内心驚いた。
  10節までで共通しているのは、10チームすべてが「力では栃木が上」と認識していた点。リーグ戦の編成では、上位チームは新加入や下位チームの順に当たっていく傾向なので、昨季4位の栃木はまだ上位とは当たっていない。だから、これまでの相手チームが守備的に来たのは当然といえば当然。しかしこれからは違う。佐川急便東京、ホンダ、アローズ北陸、YKK APなどとはがっぷり四つの勝負になるだろう。攻撃サッカーの栃木にとっては、守り切られて引き分けるより戦いやすいのではないだろうか。「取りこぼしがあった」と3分け1敗を悔やむ高橋監督も「これからは上位との直接対決。勝って上に行きたい」と仕切り直しだ。
  ところで、アルテ戦は群馬県太田市が会場だったが、栃木県から近いためか、819人の入場者のうち半分以上は栃木側の客だった。サポーターもアルテの3~4倍いて、応援歌で圧倒し、ホームのような感じ。心強い。次のアウェーは5月28日の江戸川(佐川急便東京戦)。栃木からも行ける。その次は6月18 日の富山(アローズ北陸)。ちょっと遠いが、ボンボネーラ栃木が日帰り応援ツアー参加者を募集している。バスで宇都宮市と栃木市から早朝出発する(7000円)。優勝を目指すためにはどうしても倒さなければならない相手。敵地で栃木の力になりたい人は028・634・3343(飯野さん)へ。
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# by tsc2007 | 2006-05-17 21:04
No.131 アルテ高崎戦
f0136083_2151584.jpg 前期第10節・アルテ高崎戦は0-0のスコアレスドロー。がっちり守るアルテを栃木が攻めあぐねた。うがった表現をすれば「ホームのアルテがアウェーの戦い方をして、アウェーの栃木がホームの戦い方をした」感じ。今節勝ったロッソ熊本に抜かれて再び5位に後退した。
  序盤の栃木は、右サイドの只木にボールを集めようとしたがマークが厳しく、左サイドに展開するシーンが増えた。左の中川へのチェックも厳しいので、中川の裏にボランチの堀田が開いてカバー。もう一人のボランチ・菊地は前と右サイドを意識した。DFラインにボールを戻して左右をうかがうが、アルテは右に左に栃木のスペースを消す連動した動きで守備のバランスを保った。「両サイドは栃木のいい所。まずはそこをつぶす作戦」(アルテ・浜口和義監督)。さらに「アルテの4バックは上がってこないし、両サイドも下がり気味」(栃木・高橋高監督)という状況で、前半の栃木はシュート2本、CK1本。ほとんど何もできなかった。アルテの思う壺にはまった。
  後半は風上もプラスになってシュート8本、CK8本と攻め立てたが、流れの中から崩せず、リスタートからしかチャンスを見出せない。いつも「僕がパワープレーで前に行かなきゃならない時は良くない時」と言っているDF山崎が何度も相手ゴール前に進出し3本のシュートを放ったがネットを揺らせなかった。75分には右CKからニアの高秀がシュートし、ゴールラインを越えたかに見えたがアルテGK鏑木が両手でかき出しノーゴール。チャンスを逃しているうちに、天敵・斉藤の右サイド攻撃にさらされるなど危ないシーンも。
  0-0の主役は両チームのGKだった。栃木の原は開始直後と終了間際の決定的シュートを防いだ。アルテの鏑木はポジショニングが素晴らしかった。第三者的に見れば、レベルの高い両GKによる引き締まったいい試合だったと言える。原は相変わらず、自らのファインセーブを「まだまだ甘い」と言いながら「横山を中心にした3バックとボランチも含めて、後ろは連係も良く、頑張っている。前(攻撃陣)を信じて、体を張っていくしかありませんよ」と連続無失点に手応えを感じている。
  高橋監督は「がっちり守る相手を揺さぶり切れなかった。チャンスを決められず、逃げられてしまった」とストレスがたまった様子。監督途中交代で4試合目の指揮だったアルテ・浜口監督は「守備から入った。後半は盛り返されたが、上位の栃木に対してこの結果は評価できる」と、チーム状況が上向きであることを確信した。
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# by tsc2007 | 2006-05-16 21:05
No.130 横河に快勝
f0136083_2155133.jpg 前期第9節の足利市での横河武蔵野戦は、今季最初の正念場だった。前節に佐川急便大阪に敗れて今季初黒星。ホンダに勝って意気上がる佐川大阪(栃木とアローズ北陸も連破し上位に3連勝)がバランス重視で試合を支配したことが要因だったと思うが、栃木側としてはDF照井やMF只木ら故障者が多く、高橋監督が言い続けている「選手層の厚さ」が試される場面になっていた。
  横河戦のポイントは2つあった。1つ目は3バックの右に、本来の専門家の遠藤を起用したこと。遠藤は、照井の加入によって右アウトサイドに上がった位置での交代起用が増えていたが、やはりこの人がバックラインにいると安心できる。中の横山、左の山崎とのコンビネーションも良かった。2つ目はボランチ菊地の位置。栃木のようなドイス(2人)ボランチの場合、守備役と攻撃役を申し合わせておく場合が多いが、この日の菊地は攻撃役だった。「僕は守備に専念し、菊地とは横よりも縦の関係になったことで中盤がうまく機能したと思う。菊地は前でやるのが好きそうだし」(ボランチ堀田)。菊地も「もともとトップ下なので、前はやりやすい。自信がつきました」と、出場6試合目で周囲とかみ合い始めたことに手応えをつかんだ。
  3バックと中盤の底がうまく行ったことで、いつもに比べてパスのつながりが良く、ポゼッション(ボール保持)とビルドアップ(攻撃の組み立て)がスムーズだった。先制点は24分、左の中川からパスを受けた西川が相手GKのダッシュをかわして蹴り込んだ。51分には、左サイド角度のない所からのFKを「触れば入るような、ゴールに向かうボール」で堀田が直接決めた。横河・古矢武士監督に「あのゴールで試合は決まった」と言わしめた大きな追加点。さらに 62分、山崎のパスから左を突破したFW佐野が強烈な左足シュート。GKが弾いたこぼれ球がファーに詰めていた吉田の前に転がり、吉田はフリーで決めて3点目。69分には、佐野の右からのパスを西川がスルーし、交代出場の片野がダイレクトで決めた。片野は今季初出場でJFL初ゴール。「今シーズンは出遅れていたので、やってやろうと思っていた。流れがいい中に入れて、結果が出せて最高!」。2シーズン目の片野は、自身の新たな出発点と感じた。
  今季最多の4ゴール。流れから見ればあと2点は欲しかったが、無失点だったことはそれ以上に評価できる。横河はエース小林が出場停止で、全体的に動きも連係も悪かった。古矢監督も「後半30分くらいから、次のゲームのことを考えた」と白旗を掲げた。横河の不調を念頭に入れるべきだろうが、「ケガ人が多い中で選手層の厚さがモノを言った」(高橋監督)ことは事実。ただし、正念場の試合を快勝した今こそ、これ以上のケガ人が出ないような態勢を再確認し、選手層の厚さを保ってほしい。強豪との連戦はこれからなのだ。
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# by tsc2007 | 2006-05-08 21:05
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